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意外と知られていない?
個人年金保険料控除の活用
CFP®/FPライフレックス 代表 高橋浩史
■  生命保険料控除は知られているけれど…
  2014年分の確定申告は終わりましたが、保険販売に携わる皆さんなら、生命保険の税務については日頃から質問されることも多いことでしょう。今後も税金や社会保険料の負担は増加することが予想されますから、生命保険で保障を得ながら税金を軽減する方法についての情報提供は、お客様の家計にもメリットがあります。
  生命保険の税制上のメリットには、保険料払込時、保険金や給付金受取時の2つがあります。2015年1月から相続税の基礎控除が引き下げられたことで、生命保険を利用した相続対策は、保険金受取時の税制メリットと共に活用されていることと思います。
  一方、保険料支払時の税制メリットについては、一般的に生命保険料控除は広く知られているところです。しかし、もう1つの保険料支払時の税制メリットである、個人年金保険料控除については知らなかったという人も多いように感じます。
  誰もが必要な老後資金作りとして、個人年金保険は基本的には元本保証型の金融商品。「年金受取りは保険料の払込みをする者(=契約者)または配偶者」「保険料払込期間10年以上」「年金受取期間は60歳以降で10年以上」などの要件に当てはまれば、生命保険料控除とは別に控除が受けられることが、個人年金保険の税制上のメリットと言えます。
■  個人年金保険料控除で実質利回りがアップ?
  個人年金保険は、保障を得ると言うよりも老後資金作りのための保険であることは言うまでもありません。データで見てみると(図表1参照)、個人年金の必要性については58%と半数以上の人が必要と回答しています。
<図表1>
『ライフプラン データ集 2015年版』(119ページ Chapter7-36)より
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