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第1回
せっかくのFP資格が“持ち腐れ”になってませんか?
CFP®/FPライフレックス 代表 高橋浩史
■  資格がなくても相談業務はできるけど
  この記事を読んでいただいている皆さまの多くは、FP資格を持っていることと思います。社会保障や経済・金融分野を中心に日々の情報収集も大切ですが、日本FP協会に登録されている方(CFP®・AFP)であれば2年に一度の資格更新がありますので、資格を取って終わりとは言えないですね。
  日々、お客様との面談をしていく中では、事前に相談内容を把握していたとしても、一つの質問からさまざまな質問へと派生していくことが多いでしょう。そんな時でも、慌てることなく的確な回答を提供することが、FP相談には求められます。そのためにも、さまざまな分野へのアンテナを張り巡らせながら、知識のブラッシュアップを続けていくことは大切です。
  FP資格は医師や弁護士のような「業務独占資格」ではありませんから、FP相談は資格がなくても行うことができます。保険相談であっても、一般的な生命保険の種類や必要保障額の考え方の説明はできます。しかし、個別商品を提案して保険を販売するのであれば、生命保険募集人の資格が必要なのはご存知の通りです。
  そこで、FP資格をあえて取得することの意味はあるのか、あるいは取得したFP資格はどのように活かすことができるのかを、考えてみたいと思います。
■  横に広がる知識を活かして顧客の問題点を解決
  FP資格を取得するきっかけとして、生命保険募集人の場合、「営業に役立つ」と考えて取得された方も多いことでしょう。FPの業態別属性を見ると、生・損保22%がトップで以下、証券16%、事業会社15%、銀行6%となっています〔「大学生のためのFP資格ガイドブック」(日本FP協会の会員属性より・平成24年1月現在)〕。生保販売に携わる方はFP資格取得者の比率が他業界より高いと言えますが、FP資格を十二分に業務に活かしていると、自信を持って言える人は多くはないかもしれません。
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