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第3回
FP相談には欠かせない“ライフプラン”の考え方
CFP®/FPライフレックス 代表 高橋浩史
■  “ライフプラン”はすべてのFP相談の基本
  FP相談では、皆さんご存知の通り“ライフプラン”はとても大切な考え方です。保険相談はもとより、住宅購入・住宅ローン相談、資産運用、不動産投資など、さまざまな相談シーンで活用すべき手法でしょう。
  第1回目で書いた通り、FPは業務独占資格ではないため、「この業務はFP資格を持っていないとできない」というものはありません。
  しかし、ライフプラン相談は、社会保障、保険、税金、不動産など、FP資格で学ぶ6つの分野の知識を横断的に活用しながら、お客様の希望する生活をファイナンスの面から支援する、ファイナンシャル・プランナーならではの業務、と言っても過言ではないでしょう。
  ところで、このライフプラン。メディアなどではよく「ライフプランに合わせて……」という表現が使われることがありますが、一般の人には漠然としていてイメージしづらいのではないかと感じます。そうかと言って、“人生計画”“生活設計”と訳してみても、ライフプランの本当の意味は伝わらないでしょう。ライフプラン相談のお客様には、相談前にそのお客様の性格や知識に合わせて具体的にイメージできる言葉に落とし込み、説明する必要がありそうです。
  そこで「ライフプラン」をもう少し細かく見てみると、結婚や住宅購入など、自分や家族の今後の予定や希望である「ライフイベント」があり、そのライフイベントを含めたライフプランを実現させるための資金計画が「ファイナンシャルプラン」と言えます。
  一つひとつを説明していくのは大変ですが、この説明をするかしないかで専門家としての自覚やお客様との信頼関係が違ってくるのではないかと思っています。また、この説明をすることで、ライフプランの意義も伝わり、他の専門サービスへの派生も期待できるでしょう。
  そして、ライフプランの中でも重要な位置を占めるのが、キャッシュフロー表ですね。自分自身や家族が希望する将来の計画(ライフプラン)を作り、そこに時期と予算(金額)を入れて、資金が足りるのかどうかをキャッシュフロー表でシミュレーションしてみる。これがまさに、ファイナンシャルプランです。
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