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第15回
住宅購入世代に必要な、FP相談時のアドバイスとは?
CFP®/FPライフレックス 代表 高橋 浩史
■  住宅購入は、家を見に行く前に資金相談を
  私のもとにFP相談に来るお客様のほとんどは、30歳代前半のご夫婦です。相談内容で最も多いのが「自分たちの家計では、いくらの家なら安心して買えるのかを知りたい」という、住宅購入に関するものです。
  30歳代前半くらいの年代では、一般的に結婚して第1子が生まれ、少し広い家が欲しくなる時期。ところが、世帯の収支で考えると、妻が育児休暇や時短勤務などで収入が減り、子どもの保育園代などで支出が増えて、家計収支は赤字傾向になりがちです。教育費や住宅の頭金など、お金を貯める必要性が増すにも関わらず、思うように貯蓄ができない環境になることも少なくありません。
  そういったこともあって、住宅を買う前に適正な購入予算を知り、家計を見直して教育資金や、老後資金作りにも備えたいと考えるのは自然な流れでしょう。
  かつては、毎月の住宅ローン返済額が家賃並みなら大丈夫だろうと考えて家を買っていた人は多かったと思います。最近では、長期的な家計を考えて住宅購入予算を決める人が増えてきたことは、FPとしても嬉しいことです。
■  なぜ長期的な家計からの資金計画が必要なのか?
  そもそも、住宅選びよりも資金計画が大切だと言われるのは、家賃並みの住宅ローン返済額で購入することによるリスクの高さからです。その理由は主に、@賃貸住宅よりも住宅関連費(管理費・修繕費・固定資産税)が増える、A子どもがいれば教育費などで将来の家計支出が増える、という2つ理由から住宅ローンの返済が苦しくなる可能性があるからです。
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