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共働き世帯で提案したい、奥様の死亡保障
FPフローリスト 代表取締役 圦本ゆりもと弘美
  FPとして相談者のライフプランの見直しに携わると、たいていの場合、保険の保障見直しにまで話がおよびます。「希望するライフプランの実現」という目標に向けた保障見直しのご提案は、お客様にも積極的にご検討いただけることが多いようです。
  この連載では、これまで著者が担当した事例の中から、保険販売に結び付いたケースを紹介します(お客様の個人情報保護のため、相談内容から関連部分を抜粋、一部内容を翻案しています)。第1回目は20代後半の共働き夫婦の事例です。
 お客様データ
 N様
 夫 28歳 会社員 年収500万円
 妻 28歳 会社員(育休中) 復帰後の年収300万円
 長男 0歳
 ≪おもなライフイベントの希望≫
 1年後 妻、職場復帰
 2年後 第2子出産
 5年後 マンション購入
 10年後 妻、退職してパート勤務に変更
 18年後 第1子、私立大学進学
 20年後 第2子、私立大学進学
■  「保険見直し」は、ライフプランを実現するための作戦のひとつ
  Nさんご夫妻は第1子が生まれたのをきっかけに、住宅取得、教育資金準備、老後の生活を含めた総合的な将来設計を立てたいとライフプランシミュレーションを申し込まれ、弊社にお見えになりました。思い描かれている将来のライフイベントを伺い、ライフプランを作成しました。その際、既加入保険について確認したところ、ご主人は、「現在契約している更新型の保険では更新時に保険料が上がるため、見直したい」とのこと。また奥様は「親が選んでくれた保険のままなので、この保障でよいのか分からないので確認してほしい」とのことでした。
<既加入保険の内容>

定期保険
3大疾病保障定期保険
医療保険 入院日額
がん保険 診断一時金
       入院日額
1,000万円
300万円
5,000円
300万円
10,000円
月払保険料 計 約6,000円
(15年毎更新 更新後保険料約16,000円)

医療保険 入院日額
女性疾病特約 入院日額
がん保険 診断一時金
       入院日額
5,000円
5,000円
100万円
10,000円


(1回のみ)
月払保険料 計 約 4,000円
(保険期間終身、終身払い)
N様夫妻の月払保険料 合計 約10,000円
このほか学資保険、貯蓄性保険(払済)に加入していますが見直し対象外のためここでは割愛します。
  ライフプランシミュレーションにお越しになるお客様は、保険の内容にはそれほど深い関心はなく、家計支出として、現在や将来の保険料負担を気にされている傾向があります。また、見直しはしたいけれど、必要な保障がカバーできなくなるのが心配なため、今までアクションを起こしそびれていたというケースが多く見受けられます。
  そこで、「ライフプランを作成すると、万が一の場合に必要な死亡保障も算出することが可能です。プラン作成と一緒に、現在の家族構成に基づいて必要な保障を整理提案いたしましょうか?」と尋ねると、7割くらいの方が希望されます。
  N様夫妻へのライフイベントの希望カウンセリングが一巡したのちに、既加入保険の加入のいきさつ、見直しを検討したい部分、希望保障、保障を手厚くしたい病気の有無、掛け捨てか貯蓄性重視か、などを簡潔に確認していきます。
  この場合、ライフプランを実現するための作戦のひとつとしての保険見直しですので、相談全体の中での保障カウンセリングがあまり重くならないように心がけています。
  予算に関しては、「今後保険料が上がらないのなら月払い15,000円まで」という希望が出てきました。
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