◇初回訪問時
花子(当時74歳)は、Y保険会社(以下「Y生命」)の養老保険(満期保険金額300万円)に加入しており、平成15年12月に満期を迎えることから、Y生命の営業職員である愛舞子(以下「舞子」)と夢咲子(以下「咲子」)は、満期保険金支払手続のために、同月17日、花子宅を訪問しました。なお、舞子は、後輩の咲子を指導する立場にありました。
満期保険金支払請求の手続の処理を終えた後、舞子は、花子に終身年金保険への加入を勧めました。
舞子は、10年の保証期間付の終身年金保険の概略を口頭で説明しましたが、花子は考えておくと言っただけで、舞子らは、その日は花子宅を辞去しました。

◇2回目の訪問時に本件年金保険に加入
舞子らは、平成15年12月22日に花子宅を訪問。花子は、一時払い保険料を支払い、終身年金保険に加入しました(以下「本件保険」)。

本 件 保 険 |
保険種類 |
10年保証期間付定額型即時終身年金保険 |
効力発生日 |
平成15年12月22日 |
年金支払事由発生日 |
平成15年12月22日 |
年金額 |
18万円(隔月3万円×6回) |
保険料 |
293万3730円 |
契約者 |
花子 |
被保険者兼年金受取人 |
花子 |