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「夫婦で入れる」「ガン保障付き」など広がるローン団信
ファイナンシャル・プランナー 豊田 眞弓
  住宅ローンの顧客争奪のための競争は激しく、中には団体信用生命保険(以下団信)などのサービスで差別化を図る金融機関もあった。最近、団信に関する動きが目についたので半年程度の変化を取り上げようと調査を行ったところ、偶然にも団信の引受会社が特定の保険会社に集中してしまった。カーディフ生命とカーディフ損保だ。
  最も目を引いたのが、カーディフ生命引受「ガン保障付き連生団信」だ。2015年4月に三井住友銀行が連生団信を発売し大きな話題になったが、さらにガン保障がついた形だ。一般的に、通常夫婦で住宅ローンを組んだ場合、配偶者が死亡・高度障害になると配偶者の残債は保険で相殺されるものの、自分の分は残ることが問題視されていた。フラット35には以前から連生団信「デュエット」があったが、民間の住宅ローンで注目されてきたのは最近だ。そうして、2016年1月にカーディフ生命「ガン保障付き連生団信」が発売された。夫婦どちらかがガンと確定診断を受けても、ローン残債は保険金で相殺される。
  このほか、最近の動きとして、フリーローン向けガン保障・入院保障付き団信が発売されたほか、ネット銀行の住宅ローンでネット完結型団信も登場。そのような最近の動きもご紹介します。
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