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団塊ジュニア世代の傾向と分析
ファイナンシャル・プランナー/
株式会社ポラーノ・コンサルティング
 代表取締役 深澤 泉
はじめに
  私はファイナンシャル・プランニングの相談を始めて20年、多くの方とお会いしてきました。相談業務を開始した当初は、ちょうど「団塊の世代」の方々が老後の生活設計を始めるという相談が数多くありました。公的年金の支給開始年齢は今よりも早く、企業年金制度のある会社の最低保証利率は現在より高い時期でしたので、比較的余裕のある老後生活の設計ができました。
  そして今、団塊の世代の子どもたち、いわゆる「団塊ジュニア」が40歳を過ぎ、今後の生活設計に悩む年代となっています。最近、私が行っている相談業務で対応する方々の中でも、この年代の方が非常に多くなっています。
  今月から6回にわたって、「団塊ジュニア」世代に対するライフプランのアドバイスと保険提案のポイントについて解説していきます。
  まず1回目は、団塊ジュニア世代の傾向と分析についてです。
■  団塊ジュニアの定義
  「団塊の世代」とは、戦後の第一次ベビーブームの時期である、1947年〜1949年に生まれた世代を指します。
  「団塊ジュニア」とは、団塊の世代の子どもたちのことで、諸説がありますがおおむね1971年〜1974年に生まれた世代を指すと言われています。団塊の世代が24歳〜25歳でもうけた子どもの世代というわけです。実際には25歳以降でもうけた子どももいるでしょうから、もう少し範囲を広げたほうがよいかもしれません。三浦展氏が提唱している「真性団塊ジュニア」は、1975年〜1979年までに生まれた世代としています。本稿では、もう少し範囲を広げ、ざっくりと1970年代生まれの人と定義づけたいと思います。
マーケティング・アナリスト、消費社会研究家、評論家。主な著書に『団塊世代を総括する』『下流社会 新たな階層集団の出現』などがある。
■  団塊ジュニアの人口
  2015年に発表された国立社会保障・人口問題研究所の人口統計では、2013年における1970年代生まれの団塊ジュニアの人口は、約1850万人となっています。これは人口の約14.5%に相当し、同一年生まれの人口は、おおむね160万人〜200万人となっています。2000年代生まれの世代が、100万人〜110万人(同一年生まれ)であることを考えると、やはり団塊ジュニアの人口は多く、マーケットに一定のボリュームがあることがわかります。
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