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 特 集 
少子高齢化時代に適した保険販売を考える(後編)
“おひとりさま”や“DINKS”が当たり前のこの時代、
ニーズ喚起に「一家の大黒柱に万一があったら…」ばかりを
強調しても保険は売れるでしょうか!?
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP® 山本 健矢
2.生命保険販売の3つの柱(承前)
(ア)死亡保障
  死亡保障の販売にあたっては、「必要保障額」といわれる数字を提示して死亡保障額に見合った商品を販売するのがこれまでの主流でした。この必要保障額は、家族(妻と子供)のための生活費と、子供が独立した後の妻のための生活費から算出していましたから、妻、子供がいることを前提とした必要保障額となっていました。
必要保障額=家族の生活資金+その後の妻の生活資金
  ただし、最近ではこの計算式から公的保障による遺族厚生年金や遺族基礎年金、さらには奥様の老齢年金なども差し引き、最低限必要な毎月の準備額をしっかりと意識して計算をするケースが増えてきたようです。
  また、現代において増加傾向にある単身世帯や子供のいない夫婦だけの世帯の場合、上記の計算方法で死亡保障を目的とした商品を販売することは難しくなりました。単身世帯や子供のいない夫婦だけの世帯に対する死亡保障については、具体的にどのようなニーズがあるのか考える必要があります。
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