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10社目のペット保険会社が開業!ペットマーケット拡大へ
● 右肩上がりが続くペット保険
  2013年1月、10社目となるペット保険会社「日本ペット少額短期保険株式会社」が営業を開始しました※1。満3歳まで年々保険料が下がる「谷型料金システム」や保険金の算出にあたって日数制限・回数制限を設けていない(パールプランを除く)等、後発会社ならではの特徴的な商品戦略をとっています。
  ペット保険市場は、2000年に無認可共済としてスタートした「どうぶつ健保」以来約12年が経過し、現在では10社がしのぎを削るマーケットに成長しました。ペット保険の販売状況を見ると、2011年の契約件数は前年比18.2%増の約60万9,000件、登録代理店数は同6.8%増の約3,000店となっており順調に拡大しています(株式会社富士経済「2012年 ペット関連市場マーケティング総覧」※2。数値は12月末現在)。
  このように、拡大基調にあるペット保険市場ですが、欧米と比較すれば加入率は低いといわれています。ペット業界専門のシンクタンク「ペット総合研究所」(運営:株式会社ペットオフィス)の調査によれば、ペット保険加入率は21.1%(犬の場合)※3にとどまっています。一方、ペット保険には加入していないが関心があるというペットオーナーは70.2%(とても関心がある+まあまあ関心がある)※4であり、ペット保険の潜在的な見込客層のすそ野はまだまだ大きく広がっていると思われます。
● ペット保険を切り口として生損保へつなげる活用法も
  一般にペット保険はペットの購入と同時に加入するケースが多いため、代理店であるペットショップ経由の加入申込みが中心でした。しかし、この加入ルートに加えて、カーディーラーや生損保代理店などを代理店とする動きが近年さらに活発化してきており、ペットオーナーに対しては様々なチャネルからのアプローチが行われるようになってきました。
  カーディーラーや生損保代理店にとっては、ペットオーナーの家庭に対する生保・損保の既契約とのクロスセルやドアノックのための商品として活用できるため、注目されています。
  また、保険営業パーソンにとっては、自動車保険や火災保険の更改時についでに話をするだけで、タイミングが合えば比較的簡単に加入してもらえる場合も多いようです。ペット保険をメインで販売することはないとしても、訪問時の話材やドアノックのための商品としても、ペット保険は効果的かもしれません。
参照 :
※1 日本ペット少額短期保険株式会社
http://www.jpic-ex.co.jp/
※2 富士経済「国内ペット関連市場の調査を実施」
https://www.fuji-keizai.co.jp/market/12041.html
※3 ペット総研「アンケート調査結果 ペットの通信簿2012 =犬編=」
http://www.pet-soken.jp/result/blog.cgi/permalink/20130128000000
※4 ペット総研「アンケート調査結果 ペット保険について」
http://www.pet-soken.jp/result/blog.cgi/permalink/20120423000000
2012.02.18
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