>  今週のトピックス >  No.2646
いまどきの婚活事情と独身男女の見込客開拓
● 出逢いがない、条件が合わない…現実は厳しい婚活
  最近はすっかり「婚活」という言葉が定着してきましたね。結婚したい適齢期の男女は、婚活パーティーに参加したり、結婚相談所へ入会したりと積極的に活動しているようですが、なかなか上手くいかない……と嘆いている人も少なくありません。
  大学院卒のA子さんは37歳。そろそろ結婚を、と考えて結婚相談所に入会しましたが、学歴が高いということで断られてしまうことが多いそう。A子さんが入会している結婚相談所は細かく希望条件をあげてからマッチングする方式をとっていますが、高学歴=高収入というイメージから、女性のほうが高収入なのはちょっと…と敬遠されてしまうとのこと。「でも条件を変更すると、希望とかけ離れた人を紹介されるばかり。入会している意味がありませんよね」とため息をつきます。
  B美さんは45歳。美人なので結婚相談所での出会いはいくつもあるのですが、年齢的に子どもが産めるかどうか?という話になると断られてしまい、入会から1年経っても運命の人に出会えないままになっています。「毎月会費を取られるだけで勿体ないです」とB美さん。
  婚活というとマスコミの影響もあり楽しく活動しているイメージが強いのですが、実際は苦労が絶えないようす。出逢いがないからと結婚相談所へ入会したものの、前出の2人とも断られるたびに落ち込んでしまい、退会を考えているとのことでした。
  結婚相談所は結婚のみに焦点をあてるため、男女ともに残酷な決断をする場所でもあります。「結婚にこだわらず、いい出逢いがあると嬉しいです」とA子さん。
● 営業職員は婚活アドバイザーに最適?!
  ひと昔前は、保険の営業職員からお見合いを勧められた、という話をよく聞きましたが、最近はいかがでしょうか?営業職員という立場上、一定の会社と取引があり、顧客の婚姻の有無なども熟知されているのではありませんか?保険のセールスをするということは、顧客の人生設計にも関わることになります。営業職員は、ある意味、結婚相談所のカウンセラー以上に結婚相談に向いているのかもしれません。
  現在では職域活動も制限されるようになり、若い人の保険離れに拍車がかかっています。独身男女の見込客開拓のために営業職員が飲み会などを主催して、出会いの場を提供してみてはいかがでしょうか?口では遠慮していても、本心は乗り気だったりする人も少なくありません。
  これから結婚を、という人なら、死亡保障などの提案も勧めやすいですね。新規の参加者が多ければ見込先の開拓にも活かせますし、既契約者であれば、新たに終身保険などの死亡保険や学資保険などに加入する見込客となり得ます。婚活中の男女は、実はちょっとしたお節介を求めています(笑)。
  是非、豊富なネットワークを使ってイベントを企画してみてはいかがでしょうか?!
  
飯田 道子(いいだ・みちこ)
海外生活ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナー(CFP)
  金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっている。主な著書には、「宅建資格を取る前に読む本」(総合資格)、「介護経験FPが語る介護のマネー&アドバイスの本」(近代セールス社)などがある。
  海外への移住や金融、社会福祉制度の取材も行う。得意なエリアは、カナダ、韓国など。
  
2013.06.27
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