>  今週のトピックス >  No.2781
4月から印紙税の非課税範囲が“5万円未満”に
● 5万円未満の領収書等は収入印紙不要に
  現在、領収書等(「金銭又は有価証券の受取書」)については、記載された受取金額が3万円未満のものが非課税とされているが、平成26年4月1日以降に作成されるものについては、受取金額が5万円未満のものについて非課税とされることになるので注意していただきたい。
  ここで「金銭又は有価証券の受取書」とは、金銭又は有価証券を受領した人が、その受領事実を証明するために作成し、相手方に交付する証拠証書をいう。したがって、「領収証」「領収書」「受取書」「レシート」はもちろんのこと、金銭又は有価証券の受領事実を証明するために請求書や納品書などに「代済」「相済」「了」などと記入したもの、さらには「お買上票」などと称するもので、その作成の目的が金銭又は有価証券の受領事実を証明するために作成するものであるときは、金銭又は有価証券の受取書に該当することになる。
● 消費税額等が区分記載されている場合の契約書や領収書
  消費税課税事業者が、消費税額等を区分記載している場合又は税込価格及び税抜価格を記載していることによりその取引に当たって課されるべき消費税額等が明らかとなる場合には、「不動産譲渡契約書」などの第1号文書、「建設工事請負契約書」などの第2号文書、「領収証」などの第17号文書について、その消費税額等の金額は記載金額に含めないので、押さえておいてほしい。
● 収入印紙の還付と交換
  契約書や領収書などの印紙税の課税文書に誤って過大に収入印紙を貼ってしまった場合や課税文書に該当しない文書を課税文書と誤認して収入印紙を貼ってしまった場合等には、印紙税の還付を受けることができる。その場合、税務署長に過誤納となった文書の原本を提示する必要があるので注意していただきたい。
  また、汚損又はき損されていない収入印紙は、手数料がかかるが郵便局で他の収入印紙と交換することができる。
  そのほかに、「不動産譲渡契約書」及び「建設工事請負契約書」について、平成25年4月1日から平成30年3月31日までに作成されるものについて、印紙税の軽減措置が適用されているが、平成26年4月1日以降作成される契約書については、更に印紙税の軽減措置が拡充されることになる。
会社を守りぬく
ガマン経営22の心得
執筆:マネーコンシェルジュ税理士法人
体裁:A5判サイズ、48ページ
価格:315円(税込)
発行:清文社
注目!
マネーコンシェルジュ税理士法人のホームページ(HP)から直接注文した場合、定価315円のところを2割引の252円で購入できます(送料無料、振込手数料はお客様負担)。
詳しくは、マネーコンシェルジュ税理士法人のHPをご覧ください。
http://www.money-c.com/masukomi/gaman/gaman.htm
  「会社を潰す可能性を、潰す」というテーマで、税理士の視点からまとめた経営指南書。厳しい経営環境の中、会社を潰さないために経営者がなすべきこと(取引先の多様化、大得意先の与信管理、経営者の過大及び過少な遊興の抑制、経営者の異常な傲慢さへの気づき、経営者のモチベーション維持 他全22項目)を取り上げ、図を用いてわかりやすく解説しています。法人マーケットでの営業ツールに最適な1冊。
  
今村 京子 (いまむら・きょうこ)
マネーコンシェルジュ税理士法人
税理士
三重県出身。金融機関・会計事務所勤務を経て現法人へ。平成15年6月税理士登録。法人成り支援や節税対策・赤字対策など、中小企業経営者の参謀役を目指し、活動中。年に数回の小冊子発行など、事務所全体で執筆活動にも力を入れている。
プライベートでは、夫は税理士の今村 仁で2女の母。趣味は歌舞伎鑑賞。
マネーコンシェルジュ税理士法人
◎私たちは「経営者へのお役立ち度★世界一」の税理士事務所を目指します!
http://www.money-c.com/
http://sogyo5.money-c.com/
  
  
2014.03.06
前のページにもどる
ページトップへ