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消費税増税! 生活アドバイスのポイント
  2014年4月1日より、現行5%の消費税は8%へと増税されます。このため、駆け込み購入を勧める広告等が目立ってきています。
● 我が家のライフスタイルを見極めよう
  支払う税金が3%増えるのなら、モノを買うなら増税前の3月中に! と思う人は少なくありません。
  でも、何を購入しておいた方が良いのかは、家庭ごと、個人ごとに違いがあります。
  そこで、まず考えて欲しいのは、交通費。大人が通勤する際に使う定期券は一時的な建て替えが必要であっても、そのほとんどが会社から給付をされますので、とりあえずは後回しにします。まずは、完全に家庭で負担しなくてはならない子供の通学定期券などを優先して購入しておくようにします。
  また老若男女問わず、お稽古事などに通っている場合のレッスンチケットも要注意! 確かに増税前に購入しておいた方が安くなるため、複数回や1年分、場合によっては2年分のチケットを、少しでも「お得」になるように多めに購入しているケースが見受けられます。とはいえ、購入したチケットが使い切れなくなったときには、かえってコスト高になる可能性が出てきます。
  「お得」「今がチャンス」などの謳い文句に流されないよう、自分が確実に使い切れる範囲はどれくらいか? 転勤や引越しはないのか? 万一、購入先が破綻した場合の措置はどうなっているのかを見極めてから購入すると安心です。
● 保険も見直しの対象に?!
  3%増税分のコストカットとして、生命保険を見直すという顧客もいるようです。確かに、現在必要な保障内容と合っていない保険に加入しても仕方がありません。ですが、本当に必要な保障までもコストカットのために減額するのはとても危険な行為です!
  消費税増税による家計の圧迫、買い控え心理は、医療費の支出にも影響を及ぼします。イザというときに安心して治療を受けられるような保障になっているのかを見直す必要があります。
  健康に不安があるような場合なら、保険金の増額を検討することも必要です。
  繰り返しになりますが、家庭ごと、個人ごとに必要なモノや保障に違いがあります。今、必要なものなのか? 購入しないとならないのかを見極めることが本当の意味での節約になるのだと思います。
  
飯田 道子(いいだ・みちこ)
海外生活ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナー(CFP)
  金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっている。主な著書には、「宅建資格を取る前に読む本」(総合資格)、「介護経験FPが語る介護のマネー&アドバイスの本」(近代セールス社)などがある。
  海外への移住や金融、社会福祉制度の取材も行う。得意なエリアは、カナダ、韓国など。
  
2014.03.24
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