>  今週のトピックス >  No.2798
入院前の心のケアが信頼を築く
  病気やケガで入院や手術をする際、病院のオペレーションの状況や患者の体調によって、発症から入院・手術までの間、一定期間を設ける場合が少なくありません。
  患者に不安はつきもの。この機会に是非、お客様の心のケアを実践されてはいかがでしょうか?
● 保険の給付内容や手続きの準備を説明しよう
  患者は身体的なことと同時に、経済的な不安を抱くことになります。たとえ医療保険に入っていて、保管している保険証券に記載されている内容ではあっても、実際に“万一”の事態に直面すると、「これは支払われるの?」「合計でいくら給付されるのかな?」などというように保障範囲や給付額を心配される人は少なくありません。
  そこで読者の皆さんのお客様が入院・手術等をする場合には、入院計画書や手術計画書を見せてもらい、お客様が加入している保険の給付内容について、あらためて説明するといいでしょう。
  「入院日額は○○円、手術給付金は△△円支払われます」というように、お客様と一緒に確認するようにします。
  これから入院・手術等を控えている人にとっては、その一言が何物にも代え難いアドバイスであり、安心を与え、ひいては心のケアにもつながります。
  あわせて、保険金の請求書の準備なども行うようにしたいものです。安心感は更に高まります。
● 対面だからこそのフォローが価値をあげる
  今まで書いている内容を、“当たり前”に感じる人も少なくないでしょう。
  しかしながら、この“当たり前”を実践するためには、お客様との距離感がある程度近くなければ成立しません。
  インターネットで気軽に加入できる生命保険が多くなっている今だからこそ、対面ならではのメリットをお客様に実感していただくことが必要になります。的確なフォローができれば、お客様は確実にあなたのファンになります。
  「お客様との距離感は適切か?」「イザというときに相談してもらえる雰囲気作りはできているのか?」などを定期的に振り返ると良いでしょう。
  心のケアができるのは、対面販売の最大のメリットです。ぜひ、あなたの価値をあげる活動を実践してくださいね。
  
飯田 道子(いいだ・みちこ)
海外生活ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナー(CFP)
  金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっている。主な著書には、「宅建資格を取る前に読む本」(総合資格)、「介護経験FPが語る介護のマネー&アドバイスの本」(近代セールス社)などがある。
  海外への移住や金融、社会福祉制度の取材も行う。得意なエリアは、カナダ、韓国など。
  
2014.04.03
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