>  今週のトピックス >  No.2814
アクティブな人にこそ医療保険をお勧めしよう
  スポーツや体を動かすレジャーを楽しむ人の多くは医療保険よりも傷害保険を重要視する傾向が見られます。実際に保険の加入を検討するときには、医療保険料と傷害保険料で支払い可能な金額を導き出してそれぞれに加入しているケースが多いようです。
  今の医療保険は多種多様。個人のライフスタイルに合わせた提案をして、よりその人にあった保障をお勧めしてみてはいかがでしょうか?
● 傷害保険だけでは保障は足りない?!
  スポーツや体を動かすレジャーを楽しむ人は、個人で傷害保険に加入したり、レジャー施設で強制的に傷害保険に加入していることがほとんどですが、実際にケガをした場合に支払われる保険金は少なく、保険金のみでは治療費を賄うことができないのが現状です。
  Aさんは趣味の乗馬中に落馬。左腕の二ヶ所を粉砕骨折というケガで全治三カ月の重傷を負いました。インストラクターの不注意が原因であったものの、乗馬クラブからの保障は騎乗の都度、クラブに支払っている傷害保険のみで、保障額は通院給付金日額2,000円、入院給付金日額5,000円が支払われることになりました。
  Aさんが支払った治療費は、手術と5日間の入院で20万円かかったそう。施設で加入する傷害保険のみでは、まったく治療費に足りないことが分かりました。
  レジャー施設などで加入する傷害保険はあくまで最低限の保障しかありません。スポーツや体を動かすレジャーがお好きな方であれば、個人で医療保険に加入し、もしもの時に備えておくことをお勧めします。
● 医療保険で治療費が賄える?!
  幸いにも、Aさんは個人で医療保険に加入していました。Aさんが加入していた保険の保障内容は入院給付金日額5,000円、手術給付金5万円というもの。ケガのための入院であるため入院日額は1日1万円となり、手術給付金とあわせて10万円を受け取ることができました。
  「治療費をすべて賄えたわけではありませんが、医療保険はケガの場合にも大いに役立つことを改めて認識しました」とAさん。
  乗馬のほかにもさまざまなスポーツにチャレンジしているAさんは今、医療保障の上乗せを考えているそうです。
● 医療保険は病気もケガも保障することをアピールしよう
  医療保険は病気を保障する、ケガは傷害保険でというイメージが強いのですが、実際には医療保険に加入していれば傷害保険の入院給付部分は賄えることになります。医療保険と傷害保険と別々に加入するよりも医療保険の入院日額の給付額をあげたり、通院特約などに加入することで、ケガの入院と通院の費用をカバーすることが可能になります。
  アクティブな人にこそ、医療保険は大いに役立つものなのかもしれません。
  お客様のライフスタイルや趣味などに合わせて、医療保険の見直しの提案をされてはいかがでしょうか?
  
飯田 道子(いいだ・みちこ)
海外生活ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナー(CFP)
  金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっている。主な著書には、「宅建資格を取る前に読む本」(総合資格)、「介護経験FPが語る介護のマネー&アドバイスの本」(近代セールス社)などがある。
  海外への移住や金融、社会福祉制度の取材も行う。得意なエリアは、カナダ、韓国など。
  
2014.05.08
前のページにもどる
ページトップへ