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無法運転が横行する時代、車に乗るなら医療保険で安心を
  以前にも増して飲酒運転・脱法ハーブ運転による自動車事故やひき逃げ事件などのニュースを見聞きすることが多くなってきたように感じます。事故の多くが、私たちの生活圏で起こっています。ニュースのような事件に誰がいつ巻き込まれてもおかしくない世の中といえるのではないでしょうか? そのような観点から今回は補償(保障)を考えてみたいと思います。
● 自動車事故は自動車保険で賄うことが鉄則だけど…
  自動車事故やバイク事故に遭ってしまった場合、自分に落ち度がないのなら、相手方の自動車保険等で補償してもらえる……このように考えるのが一般的です。
  しかしながら最近では、任意保険はおろか、自賠責保険さえも加入していないケースもあるようです。これは、いわゆる無保険車両というものです。
  このような車両のせいで事故に遭ってしまった場合には、政府から保障を得られるものの、健康保険や労災保険などの社会保険から補てんがあるときには、その分の金額を差し引いて給付されることになるため、十分な補償が得られないことが考えられます。
  なお、交通事故の場合、健康保険を使う保険診療と健康保険を使わない自由診療のどちらかでの診察になります。
  「交通事故の被害者になったときには、自分に医療費の支払い義務がないから自由診療がオトクだ」と自由診療を選択するケースが見られます。
  ただし、実際には過失割合によって補償される金額が異なってくるため、被害者であっても常に全額が自動車保険で補償される訳ではありません。入院等が長期にわたる場合には、保険診療が安心です。
● 医療保険は現代人のマストアイテム
  たとえ相手方が自動車保険に加入していた場合であっても、必ずしも満足のいく補償が得られるのかは分かりません。日常生活の補償(保障)は、自分自身で確保しなくてはなりません。このような事故に備えるには、自分自身で加入する自動車保険や傷害保険が一般的ですが、医療保険で備えることも可能です。
  医療保険というと、病気に直結させて加入する・しないを判断する人が多いのですが、万一、事故にあってしまった場合には、身体へのダメージだけでなく、生活へのダメージも相当なものになる場合があります。
  医療保険の加入・見直しを検討されているお客様には、病気だけでなく、交通事故などの不慮の事故になった場合なども想定し、そのような状況をシミュレーションしながらアプローチしてみてはいかがでしょうか?
● 生命保険は重複加入できる
  自動車保険はモノ保険といって1台につき1契約となりますが、生命保険の場合、重複加入も、フレキシブルに見直すことも可能です。
  年齢やライフスタイルや家族構成の変化とともに、ベストな医療保険も変わってきます。大切なお客様だからこそ、丁寧なシミュレーションを実施してみてくださいね。
  
飯田 道子(いいだ・みちこ)
海外生活ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナー(CFP)
  金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっている。主な著書には、「宅建資格を取る前に読む本」(総合資格)、「介護経験FPが語る介護のマネー&アドバイスの本」(近代セールス社)などがある。
  海外への移住や金融、社会福祉制度の取材も行う。得意なエリアは、カナダ、韓国など。
  
2014.07.24
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