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日本の高齢者人口、過去最高の3,296万人に
● 団塊世代の高齢化により、前年比111万人の大幅増加
  総務省統計局では、敬老の日を迎えるに当たって、9月14日に「統計からみた我が国の高齢者のすがた」について取りまとめました。
  日本の65歳以上の高齢者人口は3,296万人で、総人口に占める割合は25.9%となり、人口、割合共に過去最高となりました。前年(3,185万人、25.0%)と比べると、111万人増と大きく増加しており、これはいわゆる「団塊の世代」(昭和22年〜24年の第一次ベビーブーム期に出生した世代)のうち、昭和24年生まれが、新たに65歳に達したことによるものと考えられます。
  男女別にみると、男性は1,421万人(男性人口の23.0%)、女性は1,875万人(女性人口の28.7%)と、女性が男性より454万人多くなっています。
  年齢階級別にみると、70歳以上人口は2,383万人(総人口の18.7%)で、前年と比べ66万人増、75歳以上人口は1,590万人(同12.5%)で31万人増、80歳以上人口は964万人(同7.6%)で、35万人増となっています。
● 全人口の4人に1人が65歳以上、8人に1人が75歳以上
  65歳以上の高齢者の総人口に占める割合をみると、昭和25年には4.9%でしたが、平成25年に25.0%、平成26年に25.9%となり、約4人に1人が高齢者となっています。さらに75歳以上の人口に注目してみると、昭和25年には1.3%でしたが、平成3年に5%、平成20年に10%を超え、平成26年には12.5%と初めて8人に1人が75歳以上となりました。
  国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、この割合は今後も上昇を続け、平成47年には65歳以上人口の割合が33.4%、75歳以上人口の割合が20.0%となり、3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上になると見込まれています。
● 100歳以上の人口は女性が9割近くを占める
  さらに、厚生労働省が9月12日に発表した報道によると、全国の100歳以上の高齢者は5万8,820人(前年比4,423人増)と、こちらも過去最多となりました。そのうち女性が5万1,234人と全体の約87%を占め、男性は7,586人と約13%となっています。
  100歳以上の高齢者人口は調査が始まった昭和38年は153人でしたが、平成10年に1万人を超え、平成24年に5万人を突破しました。近年は1年に数千人のペースで増えており、今後も増加が見込まれています。
  2013年の日本人の平均寿命は男性80.21歳、女性86.61歳。元気な高齢者によって、記録はまだまだ更新されそうです。
  
半田 美波(はんだ・みなみ)
社会保険労務士
みなみ社会保険労務士事務所 代表、株式会社サンメディックス 代表取締役
診療所で医療事務職として勤務した後、医療法人事務長、分院の設立業務担当を経て、2003年に医療機関のサポート会社・(株)サンメディックス設立。2004年にみなみ社会保険労務士事務所を設立。医療機関に詳しい社労士として知られる。
  
  
2014.10.06
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