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健康でいるための体重管理とその対策
  実りの秋。食欲の秋。栗、松茸、秋鮭など、秋の味覚を満喫されていらっしゃる方も多いことでしょう。そのうえ、来月は忘年会、再来月は新年会、とこれからは夜のお付き合いが多くなるシーズン。体重計に乗りたくないのでは? そういう人はどうしても健康管理は後回しになりがちです。
  私たちが商品として扱う生命保険には通常、被保険者等の告知義務があり、健康状態によっては加入できなかったり、BMIの数値が一定範囲内であれば「健康優良体」として保険料の割引の適用が受けられる保険商品もあり、体重も健康管理の目安となる重要な数値の1つです。
  今回はあらためて適正体重の管理とその対策について考えてみましょう。
● よく知られているBMIはどんな数値かご存じですか?
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
  BMIは、Body Mass Index の略で、体重と身長の関係から人の肥満度を示す体格指数です(この算出法は成人用です)。日本肥満学会では最も病気にかかりにくいBMI指数22を標準体重、18.5以上25未満を普通体重とし、18.5未満を低体重、25以上を肥満としています。
  たとえば身長170p、体重65sの人の場合で考えてみると、65÷1.7÷1.7=22.49と算出されます。
  インターネットのサイトでBMIを計算できるものが多数あるので試してみましょう。
参考  : Casio 「keisan 生活や実務に役立つ計算サイト」
● ぜひ確認しておきたい、除脂肪体重
LBM=体重×(1−体脂肪率)
  除脂肪体重(じょしぼうたいじゅう LBM=Lean Body Mass)とは、文字通り、体重全体から体脂肪を除いた体重のことをいいます。具体的には、筋肉、内臓、骨等を指しますが、その中で最も大きな割合を占めるのが筋肉です。
  上記の計算式に具体例として体重65s、体脂肪率24%の人を当てはめてみると、65×(1−0.24)=49.4sとなります。
  除脂肪体重は、筋肉量に比例すると考えられ、除脂肪体重を維持することは筋肉量を維持することを意味し、体型(体脂肪率)の改善を目指す場合、筋肉等を落とさずに体脂肪を落とすことが大切です。
  なお、東京慈恵会医科大学が判定基準としている体脂肪率の標準値は以下のとおりです。
30歳未満 30歳以上
男性 14〜20% 17〜23%
女性 17〜24% 20〜27%
● 標準体重を算出してみる!
  2つの計算から、標準体重の範囲を試算できます。
  BMIを使用した場合は、身長(m)×身長(m)×18.5〜25で算出できますので、具体的に当てはめてみると、身長170pの場合、1.7×1.7×18.5=53.46s、1.7×1.7×25=72.25sとなり、この範囲内が標準体重となります。
  また、除脂肪体重を使用した場合は、除脂肪体重÷(1−標準値とされる体脂肪率)で算出できますので、30歳以上の男性で体重75s、体脂肪率25%の人の除脂肪体重は75kg×(1−0.25)=56.25kg(体脂肪は18.75kg)となります。標準値の範囲である体脂肪率23%を達成するには、除脂肪体重を落とさずに、75kgから73.05kg(=56.25kg÷(1−0.23))まで、約2sの体脂肪を落とすことが目標となります。
  この数値を健康の維持・改善の目標の1つとしてはいかがでしょうか?
  お客さまのへ健康増進の話材としても、また、ご自身の健康管理にも役立ててみてください。
  
益山 真一 (ますやま しんいち)
http://masuyama-fp.com/
http://mbp-tokyo.com/fp-masuyama/
國學院大學経済学部非常勤講師
CFP®認定者、1級FP技能士、消費生活アドバイザー、マンション管理士
ダイエット検定1級(プロフェッショナルアドバイザー)、食生活アドバイザー2級
人生の3大資金である教育資金、住宅資金、老後資金を効率的に手当てし、人生を楽しむお金を生み出すことを目標として、講演・研修、執筆、相談業務を展開。また、理論に沿ったダイエットを自ら実践し、2004年9月「95キロ、体脂肪率33%」から、現在「74キロ、体脂肪率22%」。
  
2015.11.05
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