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海外旅行はゴールドカードがあると便利!?
  発行枚数が2億3,000枚を超え、飽和状態ともいわれるクレジットカード市場。カード会社では差別化の一環として、一般のクレジットカードの上級カードにあたる「ゴールドカード」、さらにその上位の「プラチナカード」などを展開しています。これらのカードはサービスが充実していながら以前より入会審査基準が緩和されているので、海外旅行のお供にしたいところです。どんな場面で、どのようなサービスが受けられるのか? どのようなタイプのカードが自分にあっているのか? を考えてみると良いでしょう。
● ゴールドカードの特典を知る
  まず挙げられるのは、ゴールドカードやプラチナカードを持っていて便利だなと思うのは、空港でラウンジを無料で使えるということです。今はエアラインの発着時間は早朝から深夜まで多岐に渡っていますので、これらのカード保有者は、出発時間まで専用ラウンジで過ごすことが可能です。ラウンジであれば席が確保されるだけでなく、飲み物は無料、有料にはなりますが食事をとることも可能になっていますので、ゆっくりと過ごすことができて便利です。
  さらに付帯される海外旅行保険にも注目したいものです。たとえばVISAゴールドカードは、傷害死亡・後遺障害の保険金額は最高5,000万円、疾病治療の限度額は300万円です。UCゴールドカードは、傷害死亡・後遺障害の保険金額は最高5,000万円、疾病治療の限度額は200万円です。JCBゴールドカードは、傷害死亡・後遺障害の保険金額は最高1億円(国内旅行の場合は最高5,000万円)、乗継遅延費用保険金2万円までなど、内容が充実しています。もちろん、海外に行く場合には、カードに付帯されている旅行保険サービスとは別に、海外旅行保険や生命保険などの加入が必要になりますが、あらかじめ備わっていると嬉しいサービスです。
  ゴールドカードの年会費は会社によって若干異なりますが、おおよそ1万円+税です。仕事やプライベートで頻繁に海外へ行くなら、ゴールドカードのメリットは大きいでしょう。
● ゴールドカードの上にはさらなる特典が…
  ゴールドカードの中で最も入会審査が厳しいと言われるアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(アメックスゴールドカード)は、提携している国内外のダイニングで所定のコースを2名以上で申し込むと、1名分の料金が無料になります。
  一方、ゴールドカードもプラチナカードもありませんが、国内で発行されているクレジットカードの中で最も入会審査が厳しいとされるダイナースクラブカードは、巷では準プラチナカードとも言われており、ショッピングの金額に制限が設けられていません。
  また、幻のカードとも言われる(?)、アメックスの最上位カードであるブラックカードの場合、エアラインチケットを2名以上で申し込むと1名分が無料になるという噂も…。
  年末年始や春先には海外旅行等に出かける人も多くなります。まずは自分のライフスタイルや行動パターンから、どのようなカードであれば費用対効果も含め一番メリットが受けられるのかを考えてクレジットカードを選ばれると良いでしょう。
  
飯田 道子(いいだ・みちこ)
海外生活ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナー(CFP)
  金融機関勤務を経て96年FP資格を取得。各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などをおこなっている。主な著書には、「宅建資格を取る前に読む本」(総合資格)、「介護経験FPが語る介護のマネー&アドバイスの本」(近代セールス社)などがある。
  海外への移住や金融、社会福祉制度の取材も行う。得意なエリアは、カナダ、韓国など。
  
2015.12.14
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