>  生命保険の基礎知識 >  サ行
死亡率と生命表
  ある一時点に10万人生まれたと仮定し、その人数が年々どのように減少していくかを、年齢ごとに生存者数と死亡者数とに区分し、分母を年始の生存者数、分子を死亡者数で計算して求めた数値が死亡率です。
死亡率=
1年間の死亡者数
年始の生存者数
  ある集団(性別・年齢別)について、死亡率を観察し、人の生死の法則を表にしたものが生命表です。生命表にはいくつかの種類があります。
国民生命表
  国民生命表とは、国民全体の人口集団を対象とし、その人口を統計調査で行った結果の死亡状況から作成したものです。その国民生命表には以下の2つがあります。
完全生命表・・・ 正確な人口統計に基づき精密に作成します。日本の場合は、5年ごとの国勢調査に基づいて作成されます。
簡易生命表・・・ 上記のような精密な数値ではなく、人口の動きを戸籍の増減で確認し、人口動態統計の死亡数と推計人口を使用して作成されるものが簡易生命表で、これは毎年発表されます。
経験生命表
  経験生命表とは、保険事業を行っている生命保険会社などが被保険者の集団について、実際に経験した死亡統計に基づいて作成したものです。実際の生命保険の計算に使用されている生命表は、この経験生命表のひとつである<生保標準生命表2018>および<生保標準生命表2007>を使用しており、男女別の「死亡保険用」「年金開始後用」「第三分野用」があります。
---
2024.04.01 (加藤)
前のページにもどる
ページトップへ