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前納・一括払込
  保険料の払い込み方法としては、月払・半年払・年払・一時払の4種類がありますが、この払い込み方法のうち、一時払は加入時に保険料を支払った後の保険料支払はありません。
  その一方で、月払・半年払・年払でまだ払い込みの時期が到来していない将来の保険料の全部または一部をまとめて保険会社に支払うことが可能で、このことを前納・一括払込といいます。
  保険会社としては預かった前納保険料を払込時期が到来するまで運用することができるため、一定の利率で割り引かれます。この利率のことを前納割引率といいます。前納された保険料の運用利率が割引率以上となった場合は、前納期間が終了した時点で前納清算金と呼ばれる金額が残っている場合もあります。
  また、月払の場合は一括払といい、月払の保険料を1年分支払う場合は、年払の保険料と同額になるように計算されています。数年分にあたる月払保険料を一括払する場合は、一般に12カ月単位で年払として前納と同様の取扱いとします。このことから実際の計算では、その契約の加入時期や納付する時期で金額が相違することがあります。
  なお、あらかじめ保険料払込期間の全期間分の保険料を前納することを全期前納といいます。前納されている保険契約で死亡が発生した場合には、死亡保険金と前納による未経過保険料が支払われます。
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2024.04.01 (加藤)
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