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免責(小損害免責)
  担保危険により損害が生じても、一定の率または額に達しない損害については、保険会社はてん補の責任を免れるという特約を結ぶことがあります。この小損害免責は、「フランチャイズ(franchise)」と「エクセス(excess)」(=ディダクティブル・フランチャイズ/deductible franchise)の2種類に大別されます。
  フランチャイズは、損害が一定割合、または一定額に達しない場合はまったくてん補しないが、これらを超えた場合損害を全額てん補する方式です。エクセスは、損害が一定割合または一定額を超えない場合はまったくてん補せず、これらを超えた場合は、免責金額を控除して超過額だけてん補する方式です。
  この小損害免責の効用は、例えば自動車保険(車両保険)についてみると、運転中などにおいて自動車の車体は、ある程度の小損害を被ることが普通で、また小損害を被る頻度が高いものであり、このような少額の損害や費用をすべててん補することになれば、損害の調査や支払いに要する費用もかかることから保険料は割高にならざるをえず、結果的には被保険者にとって不利益になります。これを回避するため、自動車保険(車両保険)には小損害免責(エクセス)が使われています。
2023.04.01
水谷
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