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「恐るべし、新型インフルエンザ」
 
「恐るべし、新型インフルエンザ」
 メキシコで発生した「新型インフルエンザ」が、世界中で猛威をふるっている。日本でも、カナダから帰国した高校生と教諭の感染を皮切りに、関西圏を中心に拡大。感染者数とともに、街中でのマスク着用も急激に増加した。
 そこで気になるのが、感染した場合の各種保険の適用は、どのようになるのか? ということだ。
 まず生命保険会社の入院給付金!
 個々のケースにもよるが、基本的に、入院給付金は主契約や特約が支払いの対象となる治療を行えば適用されることとになっている。
 生命保険会社の医療保障は分かりやすいのだが、損害保険会社の保険は、ちょっと分かりにくい。だからこそ、しっかりとチェックしておきたい。
 ある損害保険会社の場合、海外旅行保険で対象となる給付は、疾病死亡保険金、疾病治療費用保険金、治療・救援費用保険金。旅行変更費用保険金については、避難勧告が出た国やエリアや入国規制がなされたことにより変更した場合などは給付の対象となるが、それ以外の事由では給付されない。
 店舗休業保険、テナント総合保険、企業費用利益総合保険などは、今回の新型インフルエンザに感染して休業しても、給付されない。損失は、自分で被らなければならないようだ。
 そもそも今回の新型インフルエンザは、感染した人に近づいたり、感染した豚に接触したり、新型インフルエンザに感染された環境にさらされた場合に感染するとのこと。ただし、加熱調理した豚肉を食べても感染はしないとのことで、ちょっと安心(笑)。
 とはいえ、感染しないための対策は必要だ!
 厚生労働省では、飛沫感染予防のためのマスクと手洗いのためのせっけんを2週間分程度準備することを推奨。手洗いはせっけんを使って最低15秒以上行い、洗った後は清潔なタオルやペーパータオル等で水を十分にふき取るようにする。家庭や職場で咳をしている人がいたら、マスクを着用するように呼びかけている。
 自分のことはもちろん、他の人たちの健康状態にも、気を配ることが必須だろう。
2009.05.25
執筆者:飯田 道子
(いいだ みちこ)
[経歴・バックグラウンド]
静岡県伊東市生まれ。海外生活ジャーナリスト、ファイナンシャル・プランナー(CFP)。
銀行勤務の後、スキー・インストラクターとしてインストラクションに励む。再び金融業界へ戻りFP資格を取得。96年FPとして独立する。
現在は執筆をメインに活動しながら、フリーランスの立場でFP業務を行なっている。主な著書には、宅建資格を取るまえに読む本2009(総合資格)、貯める!儲ける!お金が集まる94の方法(ローカス)、介護にかかるお金(講談社・共著)など。
〔保有資格〕
宅地建物取引主任者、二種証券外務員、ヒューネラル・アドバイザー
スキューバー・ダイビング・インストラクター(PADI)
2級小型船舶操縦士、特殊小型船舶操縦士
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