各エアラインから、「○○フェア」や「○○割引」というネーミングで、一年を通して正規割引チケットが購入できるようになっているため、海外への距離はグンと近づいている。
一時的に、原油高のあおりを受けて各エアラインが燃油サーチャージ制度を導入。欧州や北米といった長距離路線などでは、往復チケットが5万円前後でも、燃油代は4万円超になっていた。割引チケットというネーミングに偽りあり? というような状況に陥っていたことは、記憶に新しいのではないだろうか。
とはいえ、原油高の沈静化とともに、ちぐはぐな料金体系も解消。2009年4月からは燃油サーチャージ制度は撤廃され、再び「格安な空の旅」を楽しめるようになっている。
今年の夏は、パッケージツアーが増加しているようだ。割安な価格で海外旅行へ行けるのなら、行かなくちゃ損?! 旅行好きには嬉しいニュースである。
海外へ行く際には、海外旅行保険へ加入する場合が多い。保険を選ぶポイントは「補償内容」と「保険料」。割安な保険料で、充実した補償内容の保険に加入したいと思うのが世の常だ。
パッケージツアーの申込書に同封された海外旅行保険の場合、加入できる保険会社やプランが限定されているため、搭乗直前に空港で加入する人も少なくない。空港では複数の旅行会社のさまざまなプランが選択可能で、本当に必要な補償に絞って加入できる。割安なツアーで出かけるのだから、旅行にかかる総費用も抑える作戦だ。
ただし、忘れてはならないのが、海外旅行保険の補償期間!
海外旅行保険の補償開始日は、旅行当日からである。「海外旅行保険」というネーミングではあるものの、この保険の補償開始は自宅を出発するときから帰宅するまで。空港で豊富なプランを比較して加入するのもいいが、同じ会社の同じ補償をつけたプランであれば、保険料はほぼ同じ。
空港に到着するまでに、思わぬトラブルに遭遇しない保証はない。保険料の安さにこだわることは悪くはないが、保険は「いざ」というときに備えて加入するもの。海外旅行保険には事前に加入しておき、できるだけ長い補償をつけておくことが本当の意味での割安な補償となるのではないだろうか。