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手元を離れてなお、お客さまに自分を伝える「名刺」
「何だろう?」と思わせる遊びゴコロ
  初対面の人とあいさつするとき、わたしたちは当然のように名刺交換をしますが、時折「おやっ?」「なんだろう?」という名刺に出会ったことはないでしょうか? わたしは先日、「折りたたんでいる名刺」を初めて手にしたとき、無性に開きたい衝動にかられました。
  一見したところおもては名前、社名、住所、電話番号など、極めて普通の名刺なのですが、開いた中面には詳細な情報が載っているのです。そんな名刺は、名刺ホルダーに数ある中でも覚えやすく、渡されたときの第一印象も強く残ります。時間が経っても中面を見れば詳細が分かるため、営業の人にとっては最初の印象をすぐに思い出してもらえるというメリットもあるのではないでしょうか。
わずかなスペースで「想い」を伝える
  訪ねた人が不在だった際に、名刺にメモを書いて置いてくることがあると思います。余白に小さな字で1〜2行書かれているメモと、最初からある「メモ欄」に書かれたメッセージとでは、読むほうも気分が違うのではないでしょうか。
  ある営業の方は「お客さまに渡す書類やパンフレットにはいつも名刺を付けているが、名刺にメッセージを書いて付けると、その後のやり取り(アポ取りやクロージング)がスムーズになる」と言っていました。簡単な言葉でも、その人に届けたい想いを直筆で添えるだけで効果はあるようです。また、メッセージが名刺と一体化していると「だれがくれた言葉か」が後まで残るので、電話や会って話すのとはまた別の力があるのではないでしょうか。
名刺ホルダーの中で明らかに違う
  「名刺に写真や似顔絵を入れて自分の顔を覚えてもらう」という営業の方は多くいますが、そのほかに変わった色の紙で印刷している方も増えているようです。
  紙の色だけでなく、触ってデコボコするエンボス加工の紙や、和紙の風合いのあるもの、すかし模様の入ったものや、中には香を焚き染めたものなど、工夫を凝らしたさまざまな名刺を手にします。印刷できる文字に制約があるならば、人間の五感のうち「目」に訴える文字情報以外の部分で、できる範囲の工夫をしてはいかがでしょうか。お客さまの持っている名刺の中で「ほかとは明らかに違う何か」があれば、それだけで名刺はただの「名刺」ではなく自分をアピールする立派な営業ツールになると思います。
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アイデア1 開いてナルホド名刺
  生損保代理店の方の名刺。名刺サイズのまま開くようになっているため、紙の面積は単純に2倍。おもては基本的な情報のみ。中面は顔写真とプロフィール、資格所属団体、保険業務内容などを記載している。個人情報と業務内容が書かれているので最初の印象や仕事の話を思い出しやすい。
  マーケティング専門会社の方の名刺。タテ名刺で上半分が開くようになっている。名前など基本情報の箇所はそのままで、開くと業務内容が詳しく分かる。「サービス内容を少しでも分かってもらえるよう名刺を工夫している」という。
アイデア2 ひっくり返して自己紹介名刺
  ある大手生命保険会社の方の名刺。基盤開拓やキーマン開拓などを積極的に展開している。おもては会社で決められたフォーマットのため、裏面を自己PRに使用。初対面では裏を見てもらい個人的な話からまず自分を強く印象付けている。
  生損保代理店の方の名刺。おもては基本情報を記載し、裏にメッセージ欄を設けている。また「私達のミッション」と題した「生命保険に対する考え」があり、「何のためにこの仕事をしているのか」が相手に伝わるようになっている。
アイデア3 見てさわって覚える名刺
  セミナー講師の先生の名刺。写真でなく顔の特徴を取り入れたイラストがあり、第一印象を思い出しやすい。一見して厚みがあり和紙の手触りがする。また、断裁面がまっすぐでないため、名刺ホルダーの中に綴じても目立つ存在になる。
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