> 営業のアイデア > 新人からベテランまでだれでもいつでもできる「ポスティング」
営業のアイデア
営業の体験談はこちらから アイデアの紹介はこちらから
新人からベテランまでだれでもいつでもできる「ポスティング」
ポスティング向きの商品を選ぶ
  ポストいっぱいに投かんされているチラシの山に遭遇したとき、「どうせゴミ箱行きなのに、なんて無駄なんだ」と思わないだろうか? けれど、ポスティングの名人に言わせると「工夫次第でいくらでも効果が上がる」とか。
  ある代理店は、チラシに載せる商品を決める際、ニード喚起の必要がないものに限定しているという。一般的に認知度が高く、必要性を自覚しているからこそ、チラシの情報だけでもレスポンスがあるのだそうだ。
  「しかし、認知度が高くても医療保険は入院給付金日額をパターン化しにくいので、ポスティングには向いていません。がん保険、火災保険などはモデルパターンで訴えやすいのでポスティング向き」とのこと。
成果を出すには2年以上の継続を
  ポスティングのメリットとして「だれでもいつでもできる活動だ」という点が挙げられます。活動時間に余裕があるときや見込客が停滞してきたときに、その日から始めることができるのです。「ただし、成果を出すには最低2年は続ける必要がある」とは、エリア活動を得意とする国内生保優績者の話。
  彼女は入社以来、同じエリアを担当していますが、積極的にポスティングをし始めたのは入社3年目から。「同じ地域で同じ家庭にポスティングしていても、保険について考える時期はそれぞれ違うので、続けることが大事。同じ人間が配っているというのが伝わると、面識がなくても声を掛けやすいようです」。
  まずは始めて続けること。自分の活動スケジュールの中に組み込んでしまえば続けやすいそうです。
ポスティング活動で自己PR
  また、中小法人を基盤としているある優績者は、一時期まったく法人契約が出なくなったとき、個人顧客を開拓するためにポスティングを始めたそう。「空いた時間を埋めるために始めたポスティングだったけれど思わぬ効果があった」と言います。
  彼女がポスティングを始めてからのこと。既契約企業に訪問した際、ポスティング活動をしていると話したところ「うちのチラシも一緒に配ってほしい」と頼まれた。「一緒に投かんするだけなら労力は変わらない」。そう考えた彼女は、顧客サービスのつもりで一緒にポスティングをし続けた。すると、3年後にその企業から紹介や新規契約が出始めたという。
  「地道な活動を続ける姿を見て、わたしへの信頼が増したようです。今は、何社かの顧客企業のチラシを一緒にポスティングしています。顧客企業とのつながりも強くなるので、メリットの大きい活動です」。法人開拓だけで不安を感じたとき、身近なエリアから始めてみては。
ページトップへ
アイデア1 がん保険・火災保険限定 対象商品を絞って成約率アップ
  ある優績代理店が、代理店研修生時代に体得した手法。イニシャルマーケットがなかった彼は、担当エリアで1週間に100枚ずつ自作のチラシをポスティングしていた。
  チラシには取扱商品の一覧などを載せたのだが、半年続けても反応はゼロ。そこで、次に医療保険だけのチラシ、がん保険だけのチラシ…といろいろパターンを変えて配布した。すると、ほかの商品と比べてがん保険のレスポンスが高いことに気が付いた。
  「商品数が多いとだれも見てくれない。医療保険は、ニード喚起や保険金額の設定などで詳細な説明が必要になる。しかし、がん保険はお客さま自身が必要性を認識しているため興味を持ちやすい。また、がんはだれもが心配な病気なので、『何か一本、入っておけば安心』という感覚がある」と言う。同様に、火災保険の反応も高いので、今では火災保険とがん保険に絞って、毎日100枚のポスティングを続けている。
アイデア2 事前チェックで配布&移動時間を短縮
  エリア活動中心の国内生保優績者が続けているポスティング手法。
  彼女は新規契約を獲得する以外に、後輩の指導や既契約者の保全活動にも多くの時間を必要としていた。彼女が考えついた「短時間で数多く配布する方法」は次のとおりである。
  まず、ポスティング活動の対象をエリア内のできるだけ大きなマンションに限定し、そこまでの移動時間、マンションのセキュリティー、管理人の休憩時間を事前に調べておく。さらに、人の出入りが少ない曜日、時間を調べ、その日時を狙ってポスティングをした。すると、400枚配布するのに6時間かかっていたのが、半分の3時間で配布できるようになったという。
  400枚のチラシからのレスポンスは2〜3件。それを丁寧にコンサルティングすると、1〜2カ月後には成約になるそうだ。今では新契約活動の一環として、毎週400枚を配布している。
アイデア3 顧客企業へ公表 一石二鳥のポスティング活動
  法人顧客の多い、大手国内生保の優績者が考えたアイデア。法人契約が停滞してきたため、個人顧客を開拓しようとポスティングを開始し、その話をある社長にしたところ「うちのチラシも一緒に配ってくれ」と頼まれた。顧客サービスのつもりで始めたところ、予想以上に喜ばれ、3年後には法人契約すべてを彼女に切り替えてくれた上に、経営者の仲間を数多く紹介してくれるようになったという。
  「苦手だった個人顧客を開拓できただけでなく、顧客企業ともより親密になれた。一つの活動で二つのメリットを得られたので、これからもポスティング活動は継続するつもり」とのこと。地道で非効率に見えるポスティング活動も、工夫次第で自己PRにつながるのだ。
アイデア4 年に一度の継続配布で学生顧客を獲得
  生損併売する個人代理店のアイデア。「個人宅を訪問しても他社とバッティングすることが多い。できるだけ息の長い顧客をつかみたいと考えたとき、学生総合保険のチラシを高等学校の前で配ることを思いついたのです」。
  各高等学校と個別に事前交渉し、門外で配布してよい日時を確認した。ほとんどの高校が、入試日、合格発表日、オリエンテーション日、入学日などでの配布を許可してくれたため、学校別にどの日にするかを決めて実施したという。
  初年度は、新入生を対象に1校平均して400枚、10校分で約4,000枚を配布。その結果、約5%に当たる200人から加入申し込みがあった。翌年は校内配布の許可を取って、配布チラシに前年加入実績と事故例の一覧をまとめたところ、加入率はさらに0.5%アップした。
  その後、1校につき毎年1回の割合でチラシ配布を続けているが「学生の成長に合わせてさまざまな商品を提案できるため、ここ数年は、これらの顧客に対する保全活動の中で、新契約を獲得している」と言う。
ページトップへ