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気持ちが伝わり、喜ばれてこそ意味のある「プレゼント」
何のためのプレゼント?
  先日、保険販売歴20年という超ベテランの優績者と話をする機会がありました。彼女はこども保険に限って、既契約が満期を迎えると一人ひとりにお祝いのプレゼントを贈っているというのです。理由を聞いたところ「こども保険の満期は大人になった証(あかし)ですし、長く契約してくださったお客さまに感謝の気持ちを表すのに最適な方法だから」とのこと。始めた理由は、新人のころの経験にありました。
  彼女が最初に担当した職域では他社の契約占有率が高く、社員とのコミュニケーションもままならない状況だったとか。そこで彼女は、前任者の残した既契約から近日に満期になるこども保険を見つけ出し、満期日に、「お嬢さまへのプレゼントです。こども保険満期のお祝いに…」と言って、既契約者(親)へプレゼントを渡したのです。後日、「子どもが思いのほか喜んでね」と話し掛けてくれて、徐々に職域での活動もしやすくなったそうです。
プレゼントがお客さまの間で話題に
  また、ある優績代理店の方が毎年続けていて、ファンがついたという面白いプレゼントがあります。
  その方は毎年、母親に頼まれて浅草寺のほおずき市で、ほおずきの鉢を買っていました。代理店を始めて間もないころ、お客さまとの雑談でほおずき市の話が出たので、毎年買っていることを話したところ「じゃあ、今年はわたしにも買ってきてもらえないかしら?」と頼まれたのだとか。ほおずきの鉢を届けた数日後、「紹介したい人がいるのだけれど・・・」という電話が! 聞くと、ほおずきの鉢を玄関先に置いていたら、いろんな人から「それどうしたの?」と聞かれるので、直接会わせたいとのこと。それがきっかけで、彼は多くの人と知り合うことができ、そのうちの数人は保険の顧客になったそうです。
既契約者だけでなく見込客にもアピール
  「プレゼントなんか贈ったら、警戒されそう…」。そう思う人は、まずは訪問用の小物を自分で作ることから始めてみてはいかがでしょうか。
  ある優績者は、年始に配るカレンダーをすべて自分で用意しています。それがユニーク、かつとても実用的。卓上カレンダー形式で、その月生まれの有名人のイラストと言葉が書いてあるのですが、顔の部分が彼の似顔絵になっているのです。カレンダーを新しい月にするたびに、その人のいろんな表情を目にするため、もらった人は彼の顔を忘れません。また、変更事項を書き込んで送れるはがきも付いています。このように工夫次第で自分をアピールできる素敵なプレゼントができるのです。
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アイデア1 こども保険の満期日に記念としてプレゼント
  大手国内生保の優績者が20年以上続けているアイデア。彼女はこども保険に限定して満期日にプレゼントを渡している。
  きっかけは入社当初にさかのぼる。彼女は大手メーカーの職域担当となったが、他生保の営業担当者がその職域に10年以上出入りしていたため、社員となかなかなじめなかった。そこで彼女は、前任者の既契約を洗い出し、満期日が一番近い契約を見つけた。それは専務が自分の子どものために18年前に加入したこども保険だった。
  専務とは何の面識もなかったが、これをきっかけに初めて訪問し、子どもへのプレゼントを渡したという。「契約が欲しいというより、職域になじみたい一心でした。年ごろの女の子が喜ぶものを一生懸命考えて、かわいらしい色の口紅を贈ったと思います。それを、思いのほかお嬢さまが喜んでくださって、専務にも満足していただけたのです」。
  その後、専務と親しく話せるようになり、職域にもなじんでいったという。「プレゼントは、契約してもらおうと思って贈るのではなく、既契約者への感謝の気持ちを表すために贈るもの。家族や友人に贈り物をするのと同じ気持ちで贈れば、ためらうことはありません」と彼女は言う。
アイデア2 話題になるプレゼントでファン獲得
  生損保を併売している優績代理店の面白いプレゼント。彼は「コンサルティングセールスをモットーとしていたため、プレゼントを渡すことに抵抗感があった」と言う。
  代理店を始めて数カ月たったころ、あるお客さまのところで浅草寺のほおずき市の話になった。偶然にも彼は毎年ほおずき市に行って、ほおずきの鉢を購入していたので、「母に頼まれて、毎年ほおずき市に行っているんですよ」と話したところ、「じゃあ、お代は後で払うから一緒に買ってきてほしい」と頼まれた。ついでだからいいですよ、と買ってプレゼントしたところ、数日後には「うちに来てみんなに会ってほしい」ということに。
  理由を聞いたところ、ほおずきの鉢を玄関先に置いていたら、いろいろな人が「それ、どうしたの?」聞いてくるので、紹介して直接話してもらいたいという。「後で知ったのですが、そのお客さまはPTAの会長をしていたらしく、その地区に知り合いが多かったんですよ。ほおずきが話題になって自然と紹介が広がり、そのうちの何人かにはお客さまになってもらえました」。彼にとって、プレゼントはお客さまとのコミュニケーション手段だそうだ。「毎年その時期になると、ほおずき市のニュースを見て、わたしを思い出してくれるんですよ」。彼は今も、一部の顧客にほおずきの鉢を贈り続けている。
アイデア3 アフターフォローに最適 似顔絵入りカレンダー
  損保系生保の優績者のアイデア。顧客個別へのプレゼントというよりも、数多い顧客へのアフターフォローの成功例である。
  彼は年始に配るカレンダーを自分で用意している。一見、普通の卓上カレンダーだが、いろいろな点で工夫が施されているので、もらった相手が1年間、使い続けてくれること間違いなしだ。
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