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夢をかなえる手帳術
第2回 日々の保険営業をワクワクさせる「デイリーサクセスシート」
 
活動管理を変革する「デイリーサクセスシート」という答え
 営業効率を上げようと思うなら営業日報は必要不可欠なもの。これは保険営業に限らず、どの業種の営業マンにとっても同じことです。
 しかしながら、保険営業の現場では、一般的に、ほとんどの人がスケジュールやアポイントの管理をしているにとどまり、あまり有効活用できているとはいえません。
 今回紹介する「デイリーサクセスシート」という発想は、まさにこの管理作業を根本から変革し、自分にとってプラスとなるものに変えていくためのノウハウ。単なるスケジュール管理ではもったいない。どうせ毎日やるのならば「日々のレベルアップや人間力の進化を遂げる」ことを目的とすべきなのです。
 図1を見てください。このシートはA5サイズのシステム手帳の見開きで、大きく左右のページに分かれています。ちょっと見ただけでも、今までの手帳や日報と違うことがお分かりでしょう。以降、「デイリーサクセスシート」の実例を紹介していきます。
【図1 デイリーサクセスシート】(クリックすると拡大表示します)
まず目標と優先順位が大前提
 左ページには、主にその日の一日のスケジュールを書きます。その日にすべきことを、優先順位を考えながら記入していくわけです。この作業は、ぜひ朝一番にしてください。
「目標」
 ここが一番のポイント。自分がどんな目標を持って日々の保険営業を頑張っているのか、これを明確にしておかないとモチベーションが維持できないからです。
 一般的に「目標欄」がある手帳は非常に少ない状況です。この事実は、「なぜ自分はこんなにあくせく働かなければならないか」を分かっていない営業マンが多いことを意味しています。はっきりとした目標を持てば、元気とやる気のスイッチが入り、その目標実現のためのエネルギーが沸いて、日々の保険営業にも活力が出てくるもの。そして、毎日毎日、目標を記入することでモチベーションが維持できるようになるものです。
「目標に結びつく重要な活動」と「その他の活動」
 次に、その日のToDoLISTを記入していきます。記入の際に大切なことは、優先順位をきちんと付けること。おおまかでも構わないので、重要なことはA、明日に延ばしてもいいことはC、中間がBというようにABCをそれぞれ記入していきます。
 この優先順位に従って行動し、項目を一つずつ完了させていくと、毎日の活動がとても効率的になってくるから不思議。よく言う「ニッパチの法則」がここでも働きます。
「ハガキの数」
 左ページの一番下には、新しく出会った人へのご挨拶状や、ご契約をいただいたお客様、ご紹介をくださった方へのお礼状の数を記入していきます。これは、私が個人的に習慣としていることでもあるのですが、たくさんのお客様や人脈に恵まれるためには、多くの人とのご縁を大切にしていくことが重要です。その一番カンタンな方法が「ハガキを出す」ということなのです。
 「ハガキを書けば未来が変わる」という言葉をご存知でしょうか。メールや電話も大切だけれども、ハガキという紙媒体で、心をこめてお礼を述べると、形に残り、それだけでとても印象が良くなることを意味しています。
 一回出会っただけのご縁が、その後深いご縁につながっていく重縁になるための橋渡しになるハガキ。「ご縁(5円)×重縁(10円)=50円」となり、その50円の切手を貼ったハガキが、気持ちを相手の方に伝えてくれるわけです。
日々の活動を積極的に、そして未来へつなげる
 次に右ページですが、こちらにはモチベーションを上げるためのさまざまな工夫が施されています。
「未完了リスト」
 人間に完璧はありません。その日の重要なことで、うっかり忘れてできなかったことや先延ばしにしてしまったことを記入しておきます。
 ここに転記することにより、やり残したことを必ず完了させることを自分に約束するわけです。
「今日ひらめいたアイデア」
 日々積極的に行動していると、ふと、さまざまなアイデアがひらめくものです。せっかく湧いてきたアイデアが消え去らないよう、ちゃんと書いておきましょう。そして、自分スタイルの営業をしていくために、ぜひこのアイデアを活用しましょう。
「今日の成長記録」
 一日の中で、面白かったことや、楽しかったこと、感動したことを日記のように記入していきます。いいお客様に出会ったこと、どんな感動場面があったのかなどを書いておくと、次もまた、そのような感動場面が必ずやってきます。
「打ちっ放なしメモ」
 ゴルフの打ちっ放し練習場で、上手な人は一球打つたびに反省しながら次の一球を打っています。我々の仕事も同じことで、常に自分の至らぬ所を反省して修正していく必要があります。今日のアプローチの際、「こんな言い方をしたら良かったな」とか反省しておくと、次に同じ過ちをせずに済むようになります。
「自分を元気にする言葉」
 成功者の格言や、勇気をもらえる言葉など、自分を元気にする大好きな言葉があるでしょう。ここに自分の字で毎日記入しておきましょう。自分の字体で書くと、読むだけの場合とは違って、非常に大きなエネルギーをもらえるようになります。
「ピグマリオン効果」
 自分の過去の成功体験や自分のいいところやなりたい自分像を書きます。つまり、ここに書くことで自分を褒めるわけです。人間は、いつも自分の欠点や短所、自分自身の過去の失敗体験ばかりにひきずられて生きています。そういったネガティブなエネルギーをシャットアウトするために自分の長所や成功体験を書いておくわけです。
 落ち込んだりスランプに陥ったりしても、振り返って眺めるだけで、だんだんと自信が湧いてくるようになります。実際に自分の成功体験を毎日書いていくと「自分は、なんでも出来るんじゃないか」というくらいの大きな自信につながってくるのが実感できるはずです。また、振り返って見たときに、どれだけ自分が成長してきたのかが、よく分かるようになります。
第2回のまとめ
 今回のノウハウを実践すると、今までの管理作業は、自分の成長記録のための手帳術に一瞬にして変わります。自分を楽しく元気にするためのものに変わるわけです。
 始めから全部をやらなくてもいいんです。「良さそうだな」と思える部分があれば、そこだけでも実践してみてください。自分の手帳の中に新しい欄を作って、ひとつでも、ふたつでもやってみることが大切です。
 今回紹介した「デイリーサクセスシート」は、実は「下川式成功手帳」のなかでも中枢となるノウハウです。しかし、まだまだ他にも保険営業に役に立つシートがたくさんあるので、引き続き、次回以降も楽しみにしていてください。
本稿でご紹介する手帳術のノウハウは、「下川式成功手帳」にすべて組み込まれています。
「下川式成功手帳」の詳細については下記のページをご覧下さい。
なお、下川式成功手帳は「スターターキット」という形で、同サイト内にて販売されています。
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執筆者:下川 浩二
[経歴・バックグラウンド]
1962年生まれ。大阪市立大学商学部卒業後、大手証券で証券営業を10年間経験する。その後ソニー生命でライフプランナーを11年経験後、保険代理店として独立。現在、(株)ホロスプランニング(保険総代理店)に所属。20年を超える営業マン経験の中から、下川式成功手帳を考案し自ら実践し、活用している。
この成功手帳術が反響を呼び、現在、セミナー活動(月2〜3回)や楽天ブログで成功手帳術を公開中。一流コーチのユーザーも多く、口コミとプログにより全国に下川式ユーザーが増加中。
[保有資格] 中小企業診断士、証券アナリスト、ファイナンシャルプランナー
楽天ブログ「下川式成功手帳100%活用術」にて、成功手帳術やセミナー活動を公開しております。
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