> 今週のトピックス > No.1231 |
![]() |
非正社員の選択理由は自分の生活が前提 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
![]() ● 増加する女性の労働力人口
非正社員について、その就業意向等をアンケートした調査結果が発表された。
まず現在の就業形態を選択した理由としては、非正社員全体では、「家計・学費の補助を得たい」が最も多く30.0%、「自分の都合のよい時間に働ける」26.7%、「通勤時間が短い」24.5%、「自分で自由に使えるお金を得たい」21.4%、「家庭の事情などと両立したい」19.9%、専門的な資格・技能が生かせるから」18.3%、「勤務時間や労働日数が短い」が17.8%となっている。いずれも仕事の中身ではなく、自分の生活を前提にして非正社員という就業形態を選択していることが分かる。 さらに非正社員の中でもパートは、家計・学費の補助や通勤時間が短いことが就業の理由として高く、家計・家事を前提にしていることが分かる。アルバイトは、自分の都合のよい時間に働けることや自分の自由に使えるお金がほしいという理由が多い。一方で派遣社員は積極的な修業理由はみあたらず、契約社員は専門資格・技能を生かせる点が理由として挙げられている。 ![]() ● 派遣社員とアルバイトは正社員希望が強い
今後の働き方については、「現在の会社で現在の就業形態のままで働きたい」とする回答が、49.4%と半数を占める。特にパートは60.2%、契約社員は49.8%とその回答割合が高い。「別の会社で別の働き方をしたい」とする回答は、非正社員全体では15.8%と多くないが、派遣社員(23.5%)とアルバイト(32.5%)では高くなっている。パートや契約社員は現在の就業形態を積極的に選択しているのに対して、アルバイト・派遣社員はやむを得ず現在の就業形態を選択していることになる。
「別の働き方」とは正社員であり、正社員として働きたいという希望は非正社員全体で77.4%、特にアルバイト(80.6%)と、派遣社員(89.7%)で高い。 正社員に対して仕事に役立つ能力や知識を高めたいかをたずねると、36.2%がそう思うと回答している。特に派遣社員は42.6%、契約社員も42.6%と高く、パートは29.2%と低い。 ![]() 【現在の就業形態を選択した理由(単位:%、複数回答)】
![]() 出所:独立行政法人労働政策研究・研修機構「日本人の働き方調査(第1回)」
![]() (可児 俊信、(株)ベネフィット・ワン コンサルティング室、千葉商科大学会計大学院教授、
CFP®、米国税理士、DCアドバイザー) |
![]() |
![]() |
![]() |
2006.05.15 |
![]() |
|