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「ねんきん定期便」まずはここをチェック!
●  「年金加入履歴」は、自分の職歴をさかのぼって加入期間を確認
  ねんきん定期便(以下、「定期便」)では、ご自身のものであると確定している年金加入記録が古いものから順に記載されています。ところが、ご自身のものである可能性が高いとされる年金加入記録でも、まだ確定していないものがあるかもしれません。このようなことを避けるためにも、以下の3つの期間についての確認が必要となります。
  (1)  最初の加入記録が記載されている前の期間
→記載されている年金記録よりも前の空白期間に年金に加入していたことはありませんか?
  (2)  加入記録と加入記録の間の期間
→加入記録と加入記録の間に空白の期間はありませんか?
  (3)  最後の加入記録が記載されている後の期間
→記載されている年金記録よりも後の空白期間に年金に加入していたことはありませんか?

  今回の定期便では、従来のねんきん特別便(以下、「特別便」)に比べ、「空白の期間」について分かりやすく表記されています。特別便では、空白の期間を探すときに「資格を失った年月日」と「資格を取得した年月日」を、一つ一つ追って確認する必要がありました。定期便では、「(空いている期間があります。)」と表記されています。
  また、第3号被保険者期間についても表記されているため、3号の未届期間の確認も容易になりました。
  この確認により3号の届出忘れに気付いた場合には、回答票に記入のうえ返送してください。後日、社会保険庁から必要な手続きについて通知されます。
●  「国民年金保険料の納付状況」は、領収書等も活用して確認
  これまでに国民年金の加入期間がある場合には、「国民年金保険料の納付状況」が同封されます。納付状況については、月別に「納付済」「未納」と表記され、納付済月数等の内訳も分かるようになっています。納付済月数等の内訳は以下となります。
  ・「3号」  =第3号被保険者期間
    →納付済期間として年金額の計算に反映されます
  ・「免除」  =保険料免除が認められた月
  ・「学特等」  =学生納付特例が認められた月
  ・「***」  =納付状況が確認できない月
  →社会保険庁では昭和51年以前の納付状況の一部を年度単位で管理しているため、
     このような表記となります。詳細につきましては、社会保険事務所にお問い合わせください。

  老齢基礎年金(平成21年度価格:792,100円)は、保険料の納付済期間に応じて減額されます。この機会を利用して、ご自身の年金加入履歴・保険料の納付状況を再度ご確認ください。
(野上 幸彦 特定社会保険労務士、野上社会保険労務士事務所所長)
2009.04.27
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