平成21年4月10日に経済危機対策が発表された。そのなかに、未来への投資として個人でもらえる助成金が記載されているのでご紹介する。
  なお、平成21年度補正予算が国会で成立するまでは確定ではないことをご了承願いたい。

1.　3〜5歳の児童1人当り36,000円をゲット
  平成20年度第2次補正予算による子育て応援特別手当は、平成20年度3月末において3〜5歳の子どもで第2子以降である児童を対象として、児童1人当り36,000円が支給されることが決定している。
  しかしながら、少子化がクローズアップされるなか第2子以降という要件においては170万人程度が対象となるだけである。そこで、現下の不況の折、残業削減や解雇等で個人所得が減少しつつあることを考慮し、臨時異例の措置として、平成21年度に限り第1子まで対象が拡充されることになる。具体的には、平成15年4月2日から平成18年4月1日までに生まれた子ども（平成21年度3月末において3〜5歳の子ども）が対象となる。
  なお、定額給付金は非課税だが、子育て応援特別手当は所得税・住民税において一時所得となる。ただし、一時所得には最高50万円の特別控除があるので、他の一時所得がない限り課税はされない。
2.　省エネ自動車に買換えて助成金をゲット
  環境対応自動車へ買換えなどを行った場合には、購入費用に補助が受けられる。具体的には、新車登録13年超の車を廃車し2010年度燃費基準達成車へ買換えした場合には、普通車で25万円・軽自動車で12.5万円の補助が受けられることになる。また経年車の廃車を伴わず、「4☆かつ2010年度燃費基準＋15％以上」の車を購入した場合には、普通車で10万円・軽自動車で5万円の補助が受けられる。
  さらにハイブリッド車や低燃費車などについては、自動車重量税および自動車取得税においても免税や軽減措置が設けられている（こちらは決定済み）。 3.　グリーン家電製品を購入しエコポイントをゲット
  平成21年5月15日以降に、統一省エネラベル4☆以上の「エアコン・冷蔵庫・地デジテレビ」を購入した場合に、さまざまな商品・サービスと交換可能なエコポイントが付与される。
  具体的には、エアコン・冷蔵庫の価格の5％相当、テレビの価格の10％相当となり、さらにリサイクル（買換え）を伴う場合にはリサイクル料金相当のポイントが付与される。

1.　自宅に太陽光発電装置を設置し助成金をゲット
  自宅に太陽光発電装置を設置した場合には、対象システムを構成する太陽電池モジュールの公称最大出力1kW当り7万円がもらえる。 2.　四輪車ETC車載器は満員御礼
  地方高速道路を利用し、土日祝日1,000円乗り放題でお出かけしようとする場合、ETCを利用することが条件である。そのため平成21年3月12日から、ETC車載器購入のための補助金受付が開始された。具体的には四輪車で115万台に達するまで5,250円、二輪車で5万台に達するまで15,750円の補助金が購入代金から割引されるのだが、四輪車については4月28日に累計115万台に達してしまったので補助金はもらえないが、二輪車のほうは可能である。

（今村京子　マネーコンシェルジュ税理士法人）