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高齢の親の見守りサービスいろいろ
  核家族化が進み、高齢の親が夫婦だけあるいはひとりで住むケースが増えている。高齢になると、体力や気力、判断力が低下し、生活する上で不便や不自由を感じるようになるが、子の側も離れて暮らす親の様子がわからず心配である。
  そんな不安を解消するため、自治体や公益法人、NPO法人、民間企業などが、高齢者やその家族向けに、見守りや緊急通報などの高齢者向けサービスを提供している。
●  安否確認や見守りのサービス
  民間の見守りサービスは、高齢者宅のガスや電気、電気ポットの使用状況をパソコンや携帯メールで知らせるタイプが主なものである。さりげなく親を見守ることができるのがメリットだが、もし親に何かあったときにどう対応するか、併せて考えておく必要がある。
  すぐに駆けつけてくれる親戚や知人を確保し、緊急時の駆けつけサービスを提供する事業者を探してしておくといいだろう。
  また、高齢者宅を訪問して安否確認したり、徘徊して行方不明になった認知症高齢者を探したり、といったサービスを行っている自治体や地域の団体があるので、親の住んでいる場所で情報収集しておこう。
<見守りサービスの一例>
   「みまも〜る」東京ガス
  ガスの利用状況を離れた家族の携帯メールに知らせるサービス。HPで照会もできる。
加入料金5,250円、月額利用料987円
  「みまもりほっとラインi-POT」象印マホービン
  通信機を内蔵した電気ポットをインターネットにつないで、使うと家族等の携帯電話に電子メールで知らせる。ポットはレンタル。契約料は5,250円、利用料は月額3,150円
  「安心・見守りサービス」葛纉dホームセキュリティー
  室内に設置した各種センサーとカメラで暮らしを見守り、1日1回メールで報告。
緊急通報ボタンを押すと登録された3名にメールが届く。警備員へ駆けつけを依頼できる(別料金)。月額5,250円(カメラなしなら4,860円)
<自治体サービスの例(さいたま市)>
・ひとり暮らし高齢者等緊急通報・相談
   緊急通報装置の設置と24時間の相談受付。おおむね65歳以上のひとり暮らし高齢者で、日常的に注意を要する人が利用できる。原則無料
・徘徊高齢者等探索サービス事業
  徘徊高齢者等が身につけた端末機により居場所を検索してもらえる。市内在住で徘徊高齢者等を自宅で介護している家族が利用できる。初回手数料5,000円、月々580円
  これらのサービスは、別居している親だけでなく、同居している老親を家に置いていくときにも利用できる。親の様子がちょっと心配になったら、まずはこういったサービスを活用してみるといいのではないだろうか。
(CFP® 山田 静江)
2010.11.01
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