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見守りや健康管理もできる配食サービス
  高齢になっても元気で生活するには、栄養バランスのとれた食事をすることが大切だが、献立を考えて買い物をし、時間をかけて食事を作るというのは、案外大変な作業だ。身体機能や気力が衰えて、食事作りが面倒になったり、できなくなったりしたときに、利用したいのが配食(あるいは給食)サービスだ。
  高齢者向けの配食サービスは、栄養や健康状態に気を配った食事(お弁当)を、自宅まで届けるというもので、地域の高齢者支援事業として、社会福祉協議会やNPO法人、民間の事業者などが行っている。
●  塩分やカロリー調整、きざみ食に対応する事業所も
  東京都葛飾区の場合、登録している民間の事業者の配食サービスを利用するときに区から補助金が出て、利用者の負担額が1食あたり400円〜600円に抑えられている。メニューや値段は事業者ごとに異なるが、おかずは日替わりで、ご飯は「普通、おかゆ、おにぎり」などの中から選べる点は共通だ。また、おかずを食べやすい大きさに切ってもらったり、細かくきざんでもらったり、またはペースト状にしてもらったりなど、指示できるようになっている。
  このほか、糖尿病食、腎臓病食、カロリー調整食など、カロリーや塩分、タンパク質などを調整した食事も準備されているので、食事制限されている人も安心して食べることができる。
  葛飾区 高齢者向け配食サービス
  http://www.city.katsushika.lg.jp/kurashi/015/001518.html
  高齢者だけの世帯では外出や他人との交流も少なくなりがちであるが、食事を届けるときに、ちょっとした立ち話などの声かけを行うため、見守りや安否確認サービスを兼ねることにもなる。食べることは生活の基本である。生活に不安が生じた高齢者にとって有用なサービスの一つと言えるだろう。
(CFP® 山田 静江)
2010.11.15
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