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奨学金制度〜学びの意欲を応援
  独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の奨学金は、学びたいという意欲と能力のある学生が、経済的な面で安心して学べるよう貸与されるものです。入学前に予約する「予約採用」のほか、入学後に申し込む「在学採用」、家計が急変したときに申し込める「緊急採用・応急採用」があります。また、卒業後に奨学金の返還が困難な場合には、「返還期限猶予制度」や「減額返還制度」があり、利用しやすい制度となっています。
●  無利子で貸与…第一種奨学金
  奨学金には、無利子で貸与を受けられる「第一種奨学金」と有利子の「第二種奨学金」があり、本人の学力と家計の状況をもとに選考・採用されます。第一種奨学金は、特に優れた学生で経済的な理由により著しく修学困難な人が対象です。第二種奨学金は、学習意欲の高い人を広く対象とするため第一種より緩やかな基準によって選考・採用しています。
●  申し込みは在学する学校経由
  奨学金の申し込み手続きは在学する学校を通して行われ、貸与を受けた奨学金は、卒業後に返還することになります。
  
予約採用 入学前に奨学金を予約する制度。進学先が決まっていなくても申し込みが可能。進学する前年に、在学している高校などの奨学金窓口にご相談ください。
在学採用 毎年春に大学等で奨学生の募集を行います。
予約採用で不採用になった人も再度申し込むことができます。
緊急採用・
応急採用
家計の主な支え手の失職・病気・事故・会社倒産・死別・離別・災害などにより、家計が急変し、緊急に奨学金を必要とする場合に随時申し込むことができます。無利子奨学金は「緊急採用」、有利子奨学金は「応急採用」として申し込みます。
●  柔軟な返還制度
  JASSOの奨学金には、返還する人の経済状況にあわせた柔軟な返還ができるよう、返還期限の猶予や返還額の減額制度が設けられています。
  
返還期限
猶予制度
卒業または退学後、災害や疾病、その他生活困窮等のやむを得ない事情により返還が困難になった場合には、返還期日の前に手続きを行い承認されれば返還が猶予されます。返還猶予期間は1年ごとの更新制となっており、通算して5年間まで猶予されます。
減額返還制度 平成23年1月から導入された、割賦金を2分の1に減額する制度。
減額期間は1年ごとの更新制となっており、最長10年間まで延長可能です。
詳細につきましては、日本学生支援機構まで(ホームページ:http://www.jasso.go.jp/
※出所:政府広報オンライン

(特定社会保険労務士 野上幸彦)
2011.01.31
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