> 今週のトピックス > No.2203 |
「胃ポリープ」告知における留意点 | |||||||||||||||||||||||||
● 胃ポリープとは
胃ポリープは、ポリープ自体に痛みがあるわけではないので自覚症状はなく、多くが健診で偶然発見されます。ただし、大きいものやポリープができた場所によっては、上腹部の不快感や食欲不振、吐気などが生じることがあります。
高齢者に多いことから細胞の遺伝子の変異も考えられていますが、原因についてはまだよく分かっていません。ピロリ菌の除菌で消失することから、ピロリ菌の関与も疑われています(過形成性ポリープ)。 ● 分類
肉眼的には、隆起の程度や茎の有無によりT型〜W型に分けられます(山田の分類)。病理学的には、胃底腺ポリープや過形成性ポリープがあります。
● 治療(切除)するケース
胃にポリープができても、前述のとおりほとんどは経過観察となります。大腸ポリープに比べがん化率も少ないのが特徴です。とはいえ、下記のような場合などにはポリープ切除の対象となります。
● 術式
● ご契約をいただく際には
人間ドックで指摘された胃ポリープで経過観察中の場合、死亡保険については標準体で加入できる場合もあります。入院保険については、生検のみで切除していない場合は今後手術の適用となる可能性を考慮し、一定期間の条件付き(部位不担保)が必要となる場合もあるでしょう。
病名に胃ポリープと告知されていても、「内視鏡的粘膜切除術」や「腹腔鏡や開腹術」等の手術を受けている場合は、悪性腫瘍の可能性も考慮にいれる必要があるため加入が厳しくなります。悪性を否定するためには、詳細告知に加え、病理診断書を提出いただくことも必要でしょう。
(上田香十里 株式会社査定コンサルティング代表)
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2011.03.22 |
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