> 今週のトピックス > No.2227 |
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「甲状腺機能亢進(こうしん)症」告知における留意点 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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甲状腺は、皆さんご存じのとおり、首の前側にあり蝶が羽を広げたような形をしています。甲状腺は内分泌器官で、人体のエネルギー代謝や循環内分泌機能を調節する役割があります。実際には下垂体から産生される甲状腺刺激ホルモン(TSH)が、甲状腺表面の受容体(TSHレセプター)に結合することでホルモン分泌が調節されています。
![]() ![]() ● 自覚症状
甲状腺機能亢進症では、全身の新陳代謝を活発にさせるさまざまな症状が起こります。
![]() ● 治療
![]() ● 予後
甲状腺機能亢進症は、適切な治療を受ければ予後良好な疾患です。治療により甲状腺機能低下症となった場合には、甲状腺ホルモン剤(チラージン)による補充療法を続ける必要があります。
![]() ● ご契約をいただく際には
甲状腺機能亢進症と診断されても、治療をしていない場合には、加入が難しい保険会社が多いと思います。
メルカゾールなどで治療中の場合には、心疾患や不整脈の合併症・頻脈の程度により死亡保険は保険料割増し等の条件付き、医療保険については延期か、あるいは部位不担保等の条件付きでの加入となる場合が多いでしょう。甲状腺機能亢進症による眼症状がある場合は、視力についての特定障害に関する不担保や部位不担保等の条件が追加されるでしょう。 既往症の場合には、手術の有無・合併症・後遺症・再発の有無および治癒後の経過年数によりますが、死亡保険は保険金削減等の条件付き〜標準体、医療保険は延期〜部位不担保等の条件付きでの加入が可能でしょう。よって、これらのことを詳細に告知されることをおすすめします。 ![]()
(上田香十里 株式会社査定コンサルティング代表)
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2011.05.09 |
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