日本年金機構が提供する、インターネットで公的年金記録が確認できるサービス「ねんきんネット」では、平成23年秋から新たに“年金見込額試算”と“国民年金死亡者記録検索”を始めました。
● 様々な条件での“年金見込額試算”が可能に
新サービスの「年金見込額試算」とは、今後の自身の働き方を入力することで、「このまま働き続けた場合、何歳からどの程度の年金を受け取れるのか?」、「年金を受け取りながら働き続けた場合の年金額はいくらになるのか?」、「年金の受給開始年齢を変更した場合、年金額はどうなるのか?」など、将来受給する年金の見込額を試算できるサービスです。最大5つまで条件登録可能で、様々な試算結果を表やグラフを使って比較できます。ただし、次の@〜Bに該当する方はこのサービスを利用することができません。
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@ |
すでに老齢年金を受給している方(在職等により支給停止中の方も含む) |
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A |
老齢年金の受給資格は有るが裁定請求されていない方 |
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B |
50歳以上で年金加入期間(保険料納付済期間)300月未満の方 |
● “国民年金死亡者記録検索”・・・最終確認および審査は年金事務所で
もう一つの「国民年金死亡者記録検索」では、国民年金の紙台帳とコンピュータ記録との間に不一致(※1)があるまま亡くなった方の記録を検索することができます(すでに遺族年金を受給している遺族がいる場合を除く)。検索は、死亡した方の氏名、生年月日、性別を入力して行います。一致する記録があれば、その件数および入力内容が検索結果として表示されます。その後、検索結果を年金事務所(街角の年金相談センター)の窓口へ持参し、一致した記録が死亡した方のものであるかの確認を受けます。一致した記録が死亡した方のものである事が確認できた場合、本来その記録の持ち主へ支給されるはずであった年金(未支給年金等)を、その遺族が受給可能かどうかの審査が行われます。
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(※1) |
平成22年6月までに実施した「国民年金の特殊台帳(※2)の記録とコンピュータ記録の突合わせ」により、国民年金の特殊台帳に記載のある納付の事実がコンピュータ記録に反映されていないことが判明した記録 |
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(※2) |
国民年金の被保険者台帳のうち、特例納付の記録、前納の記録、年度内の一部のみ未納・免除となっている記録等を記載したもの |
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野上 幸彦(のがみ・ゆきひこ)
野上社会保険労務士事務所 特定社会保険労務士
オーディオメーカー、建設コンサルティング、フードサービス業界での人事・営業職を経験を経て、平成19年に野上社会保険労務士事務所を設立。多業種経験を活かした人事・労務コンサルティングを行っている。
nogami-sr0021@st-paul.gr.jp
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