>  今週のトピックス >  No.342
たばこによる死亡者が20年間で倍増!
〜20代女性の喫煙者も10年間で2倍に〜
  WHO(世界保険機構)の最近の試算によると、「たばこ」が原因と見られる死亡者数は95年(平成7年)に全世界で312万5,000人と推定している。特に経済力が高まっている途上国において「たばこ」の消費量が増えており、半数近い121万人が途上国の死亡者数となっている。
  同じ試算によれば、日本における95年の死亡者数は9万5,000人(男性7万6,000人、女性1万9,000人)だが、20年間で2倍に増えており、この傾向は今後も続くと警鐘を鳴らしている。
たばこ関連死亡数
  喫煙と病気の因果関係については、まだ十分解明されていない面もあるが、一般的にたばこの煙にはニコチン、種々の発ガン促進物資、そのほか、多種類の有害物資が含まれているとされている。このため喫煙者は肺がんや虚血性心疾患、慢性気管支炎、肺気腫などの疾患リスクが増大される。非喫煙者にも悪影響を与えることから、近年は禁煙、分煙化が進み、厚生労働省の「国民栄養調査」でも喫煙者は減少傾向にある。しかしながら、女性の喫煙率は増加しており、特に20代の若い女性はこの10年で倍増しているのが顕著である。
  また、日本たばこ産業(株)の調査によると、紙巻たばこの販売本数は輸入たばこによって増加しており、平成12年には3,245億本で、15歳以上1人あたり消費本数に換算すると年間3,152本(1日あたり8.6本)となっている。(http://www.health-net.or.jp/kenkonet/tobacco/product/pd070000.html)
『喫煙習慣者の推移(性・年齢階級別)』  (%)
 
  20〜29歳 30〜39歳 40〜49歳 平均 20〜29歳 30〜39歳 40〜49歳 平均
平成元年 62.3 65.4 59.5 55.3 8.9 11.7 10.6 9.4
平成11年 45.1 51.2 46.4 43.8 12.7 11.0 9.9 9.1
平成13年厚生労働省「国民栄養の現状」
2002.01.08
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