>  今週のトピックス >  No.343
27秒に1人が出生し、33秒に1人が死亡
  厚生労働省は1日、「平成13年人口動態統計の年間推計」を公表した。この推計は毎月作成されている「人口動態統計速報」の平成13年1月から10月分までを基礎資料として年間推計をしたもの。なお、確定数値は本年9月に発表される予定。
  これによると、平成13年における出生数は117万5,000人で史上最も少ない人数となることが予測される。第一次ベビーブームの昭和23、24年当時の半分以下(43%)の出生数で隔世の感があるが、少子化に歯止めがかからない現状となっている。
  一方、死亡数は96万8,000人だが、高齢者が増えているため年々増加傾向にあり、前年より6,000人増と推計される。なお、三大死因は第一位が悪性新生物で30万人、以下心疾患、脳血管疾患とほぼ前年同様の死亡数となっている。現在はまだ出生数が死亡数を上回っているが、このまま推移すれば日本の人口はいずれ減少に転じ、高齢社会がますます進行することとなる。
  また婚姻件数は80万3,000組、離婚件数は28万9,000組でともに前年より増えているが、特に離婚件数は過去最高である。
【人口動態総覧(前年比較)】
  実数 平均発生間隔
平成13年(A) 平成12年(B) 差(A)-(B) 平成13年 平成12年 平成13年 平成12年
            分  秒 分  秒
出生 1,175,000 1,190,547 △16,000 9.3 9.5 27″ 27″
死亡 968,000 961,653 6,000 7.7 7.7 33″ 33″
自然増加 207,000 228,894 △22,000 1.6 1.8
死産 38,000 38,393 0 31.3 31.2 13′50″ 13′44″
婚姻 803,000 798,138 5,000 6.4 6.4 39″ 40″
離婚 289,000 264,246 25,000 2.30 2.10 1′49″ 2′00″
注)平成12年は、確定値である。
【人口動態総覧の年次推移】
人口動態総覧の年次推移
【死因順位別死亡数の年次推移】
死因
順位
昭和55年 平成2年 12年 13年
死因名 死亡数 死因名 死亡数 死因名 死亡数 死因名 死亡数
第1位 脳血管疾患 162,317 悪性新生物 217,413 悪性新生物 295,484 悪性新生物 300,000
第2位 悪性新生物 161,764 心疾患 165,478 心疾患 146,741 心疾患 146,000
第3位 心疾患 123,505 脳血管疾患 121,944 脳血管疾患 132,529 脳血管疾患 131,000
注)平成12年までは確定値、平成13年は推計値である。
2002.01.16
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