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公的介護保険の認定者、300万人突破目前
  2月26日、厚生労働省は「平成13年12月分介護保険事業状況報告」(暫定)を発表した。これによると、公的介護保険で「要支援」以上に認定された人は、平成13年12月末時点で2,884,063人にのぼったことが判明した。平成12年4月の介護保険制度発足時に認定された人は2,181,621人だったことから、1年6カ月の間で702,442人が新たに認定されたことになり、平均で毎月4万人近い規模で増加していることが分かる。寝たきりの高齢者も多く、死亡者もいるため、単純に今までのペースで増加するとは限らないが、今年度上期中に300万人を突破するのは間違いなさそうである。
  高齢化に伴い、第1号被保険者(60歳以上)も月を追うごとに増加し続け、制度発足当時より1,226,262人多い22,881,171人となっている。うち、「要支援」以上の認定者は12%にあたる2,780,827人となっている。(第2号被保険者の認定者は103,236人)
  また、「要支援」以上と認定された人のなかで、居宅介護サービスの受給者数は1,593,520人、施設介護サービスの受給者数は664,580人で、うち介護老人福祉施設でのサービス受給者が310,807人と最も多くなっている。
  月別の状況報告では男女別内訳が把握されていないが、昨年6月末現在の「認定者の年齢階級別・要介護度別状況」(厚生労働省 平成13年12月)によると、「要支援」以上の認定者のうち女性が70%を占めており、高齢になるにつれその割合は圧倒的に多くなっている。介護する人も女性が72.2%と、介護問題は女性にとって特に切実なようである。
『表1』 要介護度別の認定者数(人)
区分 要支援 要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5
第1号被保険者 365,647 809,840 518,892 363,144 368,655 354,649 2,780,827
第2号被保険者 4,245 26,105 26,647 15,508 13,373 17,358 103,236
合計 369,892 835,945 545,539 378,652 382,028 372,007 2,884,063
『図1』 認定者の月別推移
2002.03.05
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