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女性の20人に1人は100歳まで生きる
〜日本人の平均年齢は世界最高の41歳〜
  2月15日、厚生労働省は「第19回完全生命表」を発表した。「完全生命表」は毎年公表される暫定版的な「簡易生命表」と異なり、「国勢調査の確定人口」および「人口動態統計」の確定数値を基に5年に1度作成されている。
  これによると、平均寿命は男性77.72歳、女性84.60歳となっており、昨年公表された「平成12年簡易生命表」と比較すると、男性は+0.08歳、女は−0.02歳と若干誤差が生じていることが分かる。また、65歳の平均余命は男性17.54年、女性22.42年と各年齢で回を追うごとに延びている。
  寿命中位数(出生者の半数が生存すると期待される年数)は、男性80.74年、女性87.41年となっており、そのうちの4分の1に当たる男性が87.65歳まで、女性は93.13歳まで生存すると期待されている。特に女性の20人に1人は100歳まで生存すると思われ、今後100歳以上の女性はさらに急増することが予測できる。
  こうした平均寿命の高齢化に伴い、国連経済社会局は2月28日、「高齢化の統計」を発表した。統計によると世界の平均年齢は26歳だが、日本人の平均年齢は41歳と世界で最も高くなっている。また、全世界で高齢化は進んでおり、65歳以上の人口とそれを支える「働き手」の割合は、現在の9対1から平成62(2050)年には4対1に激減すると予想されている。日本では1.4人の「働き手」で1人の高齢者を支えることになるとみられている。
   ※日本の65歳以上の高齢者は現在、人口の17.9%にあたる2,272万人、平成27(2015)年には25.2%の3,188万人と推定されている。(総務省統計局 平成13年 「統計からみたわが国の高齢者」)
『平均寿命(0歳の平均余命)の年次推移』
2002.03.12
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