>  今週のトピックス >  No.468
通院している人は3.2人に1人で大幅に増加
〜先行する介護保険に学ぶこと〜
  厚生労働省は9日「平成13年 国民生活基礎調査の概況」を発表した。
  この調査は1986年以降、保健、医療、福祉、年金、所得などの国民生活の基礎的事項について毎年行っているが、3年ごとに大規模な調査を実施している。今回は1998年以来、第6回目の大規模調査年である。
1.世帯員の健康状況について
健康状態につき何らかの自覚症状を持っている者(有訴者)は人口千人あたり322.5人(3.1人に1人)で、前回調査より17.7ポイント増加している。

男は3.5人に1人なのに対し、女は2.79人に1人で特に女性の有訴者が増えており、各年代で男女とも54歳までは前回調査より増加している。しかし、55歳以降は反対に男女とも有訴者は減少しているが、この原因について厚生労働省では特定できないとコメントしている。ただ、調査方法が個人情報保護の観点から前回の聞き取り調査から密封方式に変ったため、一部高齢者では「不詳」の部分が相当あり、こうしたことが影響しているともみられている。

なお、有訴者の症状では男が「腰痛」、「せきやたん」、「肩こり」の順で、女は「肩こり」、「腰痛」、「手足の関節痛」の順となっている。
2.通院者の状況
けがや病気で通院している者(通院者)は人口千人あたり313.8人(3.18人に1人)で、前回調査より29.3ポイントと大幅に増加している。通院者も女性が多いが、75〜84歳の女性を除けば各年代、男女とも増加しているのが特徴的である。

通院の傷病をみると、男女とも「高血圧症」が最も多く、以下、男は「ムシ歯」、「腰痛」、「糖尿病」、女は「腰痛」、「ムシ歯」、「肩こり」となっている。
2002.08.20
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