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悩みやストレスを持っている人は2人に1人
〜「国民生活基礎調査の概況」よりVol.3 健康編〜
  不況、IT革命、少子・高齢化などの社会環境の変化がストレス性疾患を急増させている。平成13年「国民生活基礎調査の概況」では、日常生活で悩みやストレスを持っている人は、49.0%(男性45.1%、女性52.6%)で約2人に1人と報告している。(表1)
  年齢的には35〜44歳の働き盛りが最も多く、高年齢になるに従って減少している。また、職業別では、男性は管理的職業従事者、女性は専門的・技術的職業従事者が最も高く、女性がすべての職業において男性を上回る結果となっている。
  悩みやストレスの原因は、男性の場合「仕事に関すること」、女性は「自分の健康・病気」が最も高い。(表2) 総じて、年齢階級別にせよ職業別にせよ、多くの人がストレスを抱えている。
  ストレスが高じると、血圧、コレスレロール、血清中の脂肪(TG)、脂肪酸などが高くなり、生活習慣病の誘因となる。また、うつ病や心身症にもなりやすいため、心の健康を保持し推進させるメンタルヘルスが今後ますます必要となるとみられる。
表1 「性・年齢階級別にみたストレスがある者の割合」
表2 「性・年齢階級別にみた上位5位までの悩みやストレスの原因」
平成13年 「国民生活基礎調査の概況」より
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa01/4-6.html
2002.09.10
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