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常用労働者は4年連続の減少、パートは増加
  厚生労働省の「毎月勤労統計調査平成14年分結果確報」が今月17日発表された。それによると、常用労働者は前年比−0.6%の4,312万7,000人で、4年連続の減少となった。このうち一般労働者は−1.8%の3,365万6,000人で、こちらも5年連続の減少となっている。反面、パートタイム労働者は947万2,000人だが、+4.2%で引き続き増加となっている。
  また、一人平均月間現金給与総額は、前年比2.4%減の343,480円であるが、賞与などの「特別に支払われた給与」が7.3%減と、総額減少に大きく響いている。さらにパートタイム労働者は2.8%減の93,234円で、一般労働者の1.6%減よりも上回った結果となっている。
  このデータから、最近の労働者は、一般労働者が減る一方でパートタイム労働者が増えており、そのパートタイム労働者の給与減少割合が特に大きいといえるだろう。
「常用労働者」とは、次のうちいずれかに該当する労働者。
  (1) 期間を決めず、または1カ月を超える期間を決めて雇われる者。
  (2) 日々、または1カ月以内の期間を限って雇われている者のうち、前2カ月にそれぞれ18日以上雇われた者。
  「パートタイム労働者」とは、「常用労働者」のうち次のいずれかに該当する労働者。
  (1) 1日の所定労働時間が一般の労働者よりも短い者。
  (2) 1日の所定労働時間が一般の労働者と同じで1週の所定労働日数が一般の労働者よりも短い者。
  「一般労働者」とは、「常用労働者」のうち「パートタイム労働者」を除いた者。
賃金
(月間)
現金給与総額 きまって支給
する給与
所定内給与 所定外給与 特別に支払わ
れた給与
343,480円
(−2.4)
278,933円
(-1.1)
261,046円
(-1.2)
17,887円
(-0.9)
64,547円
(-7.3)
労働時間
(月間)
(年間)
総実労働時間 所定内労働時間 所定外労働時間 出勤日数 所定外労働時間
(製造業)
152.1時間
(-0.8)
142.6時間
(-1.0)
9.5時間
(0.1)
19.8日
<-0.1>
13.5時間
(4.0)
1,825時間
[1,837時間]
1,711時間
[1,700時間]
114時間
[137時間]
--- 162時間
[184時間]
雇用労働異動
(月間)
常用労働者 一般労働者 パートタイム労働者 入職率 離職率
43,127千人
(-0.6)
33,656千人
(-1.8)
9,472千人
(4.2)
2.11%
<0.05>
2.22%
<0.07>
注) 常用労働者を5人以上雇用する事業所について調査。(  )内は前年比(%)、<  >内は前年差(ポイントまたは日)、[  ]内は事業所規模30人以上。
厚生労働省「毎月勤労統計調査平成14年分結果確報」

2003.02.18
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