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ビデオソフトの売り上げが過去最高に
〜DVDビデオの成長が貢献〜
  日本映像ソフト協会は2月4日、2002年のビデオソフト売り上げの速報値を発表した。これによると、昨年の売り上げ実績は3,267億7,900万円で、前年比11.3%増の過去最高となったことが判明した。
  2002年12月に限っては、売り上げの7割近い69.7%をDVDビデオが占めており、ハードを含め、DVDが急速に普及してきていることが分かる。さらに、12月のDVDビデオ売り上げの内訳は、販売用が89.3%、レンタル店用が9.7%、その他・業務用が0.9%となっているが、特にレンタル店用が大幅な伸びを示している。
  一方、カセットの売り上げは大きく落ち込み、カセットからDVDへのシフトがより鮮明なものとなってきている。
  DVDの魅力は、鮮明な画質と利便性のある操作以外に、映画館で上映された話題作が半年後には新作ソフトとして発売されるというスピード性にもある。『千と千尋の神隠し』や『ハリー・ポッター』などのDVDソフトが人気を集めたのは記憶に新しい。また、過去の名作シリーズでは、手塚治虫の単行本400巻を収録した『漫画大全集』が、8本12万円という高額にもかかわらず売り切れとなり話題になった。
  映像の世界では日進月歩の勢いで技術革新が進んでいるが、モノが売れない時代でも、顧客が満足するものであれば高価であっても売れるという証左を、DVDビデオの売り上げ状況が示しているといえよう。
【ビデオソフト(カセット、DVD)の売り上げ推移(単位:百万円)】
ビデオソフト売上推移
ビデオソフトの売り上げは「セル(販売用)」「レンタル」「その他」の合計額
2003.03.04
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