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偽造千円札が前年比4倍に急増!
  2月24日に発表された警察庁のまとめによると、平成14年に警察が押収した偽造通貨は、全部で22,303枚で前年の約2倍、平成9年に比べると約24倍にも達することが分かった。
  中でも千円札は特殊な磁気インクを使ったタイプが急増し、平成13年の3,128枚を大きく上回る12,637枚と4倍にもなっている。
  これらの偽造千円札は透かしなどがないため、肉眼では偽物と分かっても自動販売機や両替機では本物と判別してしまう。また、偽造1万円札は6,815枚で前年比約2倍だが、パソコンやカラープリンターで作られた精巧なものが多い。
  平成11年に登場した2千円札は、自動販売機などの対応が少ないためにあまり流通していないこともあり、3年間で偽造紙幣は11枚しか発見されていない。500円貨幣については、平成11年度に7,336枚と大量に偽物が発見されたため、翌年新貨幣が作られた経緯があるが、偽造貨幣は年を追って減っている。
  来年は「ホログラム」などの最新偽造防止技術を駆使した新紙幣の発行が予定されており、警察庁では駆け込み偽造に一層の警戒を強めている。
【偽造通貨の発見枚数(枚)】
偽造通貨の発見枚数
発見枚数とは、届出等により警察が押収した枚数。
データは警察庁ホームページより
2003.03.11
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