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高校生の学校外教育の実態
〜国民生活金融公庫総合研究所「学校外教育費用と入学祝いに関する実態調査」(平成14年度)より〜
● 大学・短大進学率は約50%
  文部科学省の調査によると、平成14年の大学学部・短期大学本科への浪人を含む進学率は48.6%であった。高校生はどのような内容の学校外教育を受けているのか、費用はどのくらいかなど、高校生の学校外教育の実態を国民生活金融公庫総合研究所の「学校外教育費用と入学祝いに関する実態調査」(平成14年度)から見てみよう。
   図1は高校生と大学生が学校外教育を受講している割合である。平成14年度に高校生が学校外教育を受講している割合は38.5%、大学生は17.1%となっており、年々減少しているものの、高校生の方が学校外教育を受けている割合が高い。
【図1  学校外教育を受講している割合】
【図1 学校外教育を受講している割合】
  次に、高校生の学校外教育の受講内容を見てみよう。(図2)スポーツ関連、文化教養関連の習いごともあるが、塾や予備校、家庭教師、通信教育など、進学目的の学校外教育の割合が多いことが分かる。
【図2  高校生の学校外教育の受講内容(複数回答)】
【図2 高校生の学校外教育の受講内容(複数回答)】
  それでは、高校生の学校外教育にどのくらいの費用がかかっているだろうか。図3を見ると、子ども一人当たり年間で10万円以上20万円未満、20万円以上30万円未満、30万円以上40万円未満の項目で支出割合が高い。平均(22.2万円)をみても、決して軽い負担額ではない。
【図3  高校生の学校外教育の受講費用(子ども一人当たり、年間)】
【図3 高校生の学校外教育の受講費用(子ども一人当たり、年間)】
図1〜3の出典:国民生活金融公庫総合研究所「学校外教育費用と入学祝いに関する実態調査」(平成14年度)
  総務省の「家計調査」によると、勤労者世帯の実収入は5年連続で減少している。収入が減り家計が厳しくなる影響が、学校外教育の受講割合の低下(図1)に表われているといえるだろう。
2003.05.27
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