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初めて1,000万人を突破した65歳以上男性
●  65歳以上人口の割合は19.0%で世界一
  9月15日の敬老の日にちなみ、総務省統計局では14日、「統計からみたわが国の高齢者のすがた」を公表した。
  これによると、わが国の65歳以上人口は2,431万人(男性1,026万人、女性1,405万人)で、総人口の19.0%を占める。人口、総人口に占める割合とも過去最高となり、男性では初めて1,000万人を超えた。
  また、75歳以上は1,053万人(男性384万人、女性669万人)で、総人口に占める割合は8.2%と、高齢化が急速に進んでいることが分かる。
  現在、日本の総人口のおよそ5人に1人は65歳以上だが、平成27年には4人に1人が65歳以上になると見込まれている。欧米諸国における65歳以上人口の割合をみると、イタリア18.2%、ドイツ17.1%、フランス16.1%、イギリス15.9%とやはり高齢化が進んでおり、調査年次が異なるものの、日本の高齢者人口は世界で最も高い水準となっている。
【高齢者人口の割合の推移】
【高齢者人口の割合の推移】
●  高齢者の有業率トップは長野県
  一方、65歳以上の高齢者の労働力人口(就業者と完全失業者)は487万人、人口比率は20.7%で、欧米諸国に比べると最も高い水準にある。
  都道府県別でみると、長野県が30.7%で最も高く、以下、山梨県28.3%、福井県27.7%となっている。これらの県は概して一人当たりの老人医療費が低く、長野県の平成13年度における老人一人当たりの医療費は60.2万円と全国で最も低い(平均75.7万円)。
  一方で、有業率が最も低いのは沖縄県の17.6%だが、100歳以上が最も多いのも同県で、厚生労働省では有業と健康(老人医療費)の因果関係は必ずしもあるとはいえないとしている。
参考:総務庁統計局統計トピックスNo.5
2003.09.22
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