>  今週のトピックス >  No.826
年齢別にみた人口10万人当たりの交通事故被害者の状況
●  人口10万人当たりの被害者数は若い人が多い
  交通事故で被害者となる人は、若い人と高齢者が多いといわれる。高齢社会の到来とともに、高齢者の交通事故被害者が引き続き増加するのではないかと予想することができる。   (社)日本損害保険協会の調査によると、年齢別にみた人口10万人当たりの交通事故の被害者数が多いのは、20歳代から30歳代前半の若い世代である。若い人の被害者が多い理由としては、自分で運転・同乗など、自動車に乗る機会が比較的多いこと、速いスピードを好む人が多い可能性があること、などが考えられる。
●  高齢の被害者で増加する後遺障害や死亡
  被害者のうち、後遺障害になる人と、亡くなる人を年齢別・人口10万人当たりでみたところ、後遺障害になる人は50歳代から60歳代が多いことがわかる。また、死亡する人も、高い年齢層に多くなっている。高齢の人が交通事故の被害者になると、後遺障害者になったり、あるいは亡くなる可能性がほかの世代より高いことを、リスク要因の一つとして考えておきたい。
【図表 年齢別にみた人口10万人当たり被害者数(2002年4月〜2003年3月)】(単位:人)
被害者年齢(歳)
被害者数
うち
後遺障害者数
同 死亡者数
20〜24
1,984.3
57.3
5.9
25〜29
1,630.7
45.4
3.3
30〜34
1,340.0
42.2
2.6
35〜39
1,141.6
43.4
2.4
40〜44
994.8
44.0
2.6
45〜49
952.0
50.2
3.4
50〜54
952.6
54.0
4.1
55〜59
901.4
61.1
5.2
60〜64
811.5
62.0
7.2
65〜69
688.1
59.6
9.0
70〜74
551.7
51.1
12.9
75〜79
456.3
43.8
18.5
出典「(社)日本損害保険協会 自動車保険データにみる交通事故の実態(2002年4月〜2003年3月)」
(注)共済により支払われた事故、政府保障事業(ひき逃げ・無保険等)により支払われた事故などは含まない。また、加害者に法律上の損害賠償責任が起きない事故や、自損事故による運転者自身の事故などを含まない。
・「被害者」とは、歩行者(自転車乗車中を含む)、相手車両の運転者、自車両・相手車両の同乗者などを指し、自車両の運転者は含まれない。過失の程度が加害者側より多くても損害賠償を受けた人は被害者として扱う。
・「後遺障害者」とは、事故により被った傷害が、治療を続けても回復の見込みがなく、かつ身体に障害が残った場合をいう(具体的には自動車損害賠償保障法施行令に規定されている後遺障害がある場合をいう)。
参考「(社)日本損害保険協会 自動車保険データにみる交通事故の実態(2002年4月〜2003年3月)」
2004.05.17
前のページにもどる
ページトップへ