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倍増が予想されるひとり暮らし高齢者世帯
  人口の高齢化が進み、高齢者の数は今後も右肩上がりで増えると予想されている。国立社会保障・人口問題研究所では、日本の世帯数の将来推計を行っており、世帯主年齢が65歳以上の一般世帯は、2000年の1,114万世帯から2025年には1,843万世帯へと1.65倍になると推計している。高齢者世帯の家族類型別内訳を見ると、特にひとり暮らし世帯の割合が高まると予想されている。
●  世帯主の年齢が高いとひとり暮らし世帯の割合が高い
  世帯主が65歳以上の世帯のなかの、ひとり暮らし世帯の数は、2025年には2000年の2.24倍になるとみられており、その割合は2000年の27.2%から、2025年には36.9%と予想されている。これが世帯主75歳以上の世帯になると、35.3%から40.6%とさらに高い割合となっている。
【図表1 世帯主65歳以上の世帯の家族類型別世帯数の将来推計】
(千世帯)
【図表1 世帯主65歳以上の世帯の家族類型別世帯数の将来推計】
(注)核家族世帯とは、夫婦のみの世帯、夫婦と子からなる世帯、ひとり親と子からなる世帯。
【図表2 単独世帯の割合の将来推計】
 
世帯主65歳以上の世帯における
単独世帯の割合
世帯主75歳以上の世帯における
単独世帯の割合(再掲)
2000年
27.2
35.3
2005年
28.9
36.1
2010年
30.6
37.2
2015年
32.2
38.4
2020年
34.4
39.5
2025年
36.9
40.6
出典「国立社会保障・人口問題研究所 日本の世帯数の将来推計(全国推計)平成15年10月推計」
●  多くの人が直面する「高齢ひとり暮らし」のリスク
  いま家族と暮らしている人も、夫または妻との死別によって、将来ひとり暮らしになる可能性がある。また、未婚で仕事に打ち込み、未婚のまま老後を迎える人も増えていくのではないだろうか。
  将来ひとり暮らしの高齢者になるリスクは、多くの人が抱えているといえ、そういった場合を想定した準備を早目の段階で考えることが望ましい。
2004.07.05
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